飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

甘く見たか?

例えばの話ですが、

会社においてはダイバーシティを推し進めていく方策として、若い方を部長にするとか、チャレンジングな昇進人事を行う事があります。私が勤めていた会社でも、そういうことがありました。順当にいけばAさんが次に店長昇進するとおもっていたら、Aさんよりかなり若いBさんが昇進するとか・・・。最初のうちは会社の成長にとって、こういう新鮮な人事って必要だな、と本当に思っていました。でもBさんの能力がぜんぜんダメだったり、Bさんがすぐに退職したり、、うまくいかなくなってきます。でも会社はBさんと同年代の社員ばっかり昇進させました。現場のレベルは下がり、ベテランの負担は増え、能力のある中堅社員が退職してしまいました。新しい施策を実行させることばかりに気を取られ、地道な人材育成をしてなかったんです。

こういうスカタンな施策を連発されると、だんだん従業員が冷めてしまいます。最初は狙いをもった人事施策として受け入れて、期待もするのですが、だんだん経営陣の考えが浅い事に気が付き、失望するんですね。

 

会社だったら経営陣、お店だったら店長の施策に深い考えが感じられたり、その施策によって問題点が改善され、よりよい職場になっていくことを実感すると、従業員は希望を感じ生産性もあがりますし、毎日が楽しいです。店長の言う事をよく聞くようにもなります。説明の上手い下手は関係ありません。働いている人々の実感が勝負の分かれ目です。

でも、口先だけの店長のせいで、職場が悪化していけば、失望して絶望します。店長の言う事は聞かなくなるし、モラルが下がって、いい加減に働くし、最終的には失礼なカタチで辞める事になるでしょう。

 

庶民の実感が勝負の分かれ目ですね。政府が思い切った施策を実施しました。その理由も説明していますが、国民はいろんな手段で情報を得ており、医療体制や感染症法上の事など疑問点もいくつかあります。しかし政府の説明は偏っており、根拠が不明のまま特定の業種が原因であると断言しました。

 

あと数日すれば、国民生活になにか変化があるはずです。それが国民の納得いくものでしたらいいのですが、それが「スカタン」だった場合、国民は政府を信用しなくなるでしょう。すでに昼夜の外出自粛を政府が訴えているのに、多くの国民は無視しています。街頭インタビューとかでは「従順」なふりをしていますが、行動は裏腹ですね。

 

民衆を甘く見てはいけません。

 民衆が結果を最初に知ります。