飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

自粛解除にむかって時流が早いので、やる事一杯です

兵庫県は7月末まである程度自粛要請していますが、まん延防止重点措置期間は終わりました。

最近は「商売を軌道に乗せるための活動をいかにはじめるか」、が私の優先項目です。

会社員の宴会、競馬客のご来店が期待できないままです。ですから、ファミリーや「仲良しさん」たちのニーズを掘り起こすために、土日昼営業をしていました。

今週からは、もう一歩すすめて、ランチコースを(1,000円~)はじめることにしました。過去3か月以上、土日は昼から開店し様子を見てきましたが、お客様の動向や自身の体調管理の面から見て、この時間帯は売上げ拡大の可能性があるとみましたので、ランチコース導入となったわけです。

また、昨日から学生コースを約30%値下げしました。自粛営業期間は学生コースの1,000円提供が一番集客効果がありました。メニュー、客層、タイミングが合致したのでしょう。自粛営業期間の客席を埋めていただきました。ですから、1,000円は通常販売としては安すぎるのですが、もう少しお求めやすい価格にする工夫は必要だと思っていました。中華そばは多いという(カロリーを気にする)女子学生さんからの意見も取り入れて、さらにお安く提供できるようにしました。

今、牛タンやハラミを中心に原材料が高騰しています。国際的な問題なので仕方ないです。お値段を変更せざるをえませんが、その前に、これまで使いきれていなかった原材料が無いか再確認する事にします。たとえば、もつ味噌煮込み・牛タンポン酢サラダ・肉ポン等は、牛タンを1本買いして皮を剥いて焼肉として売る部分を取ったあとに残る部位(たんした・タン筋・たん先等)を利用した料理です。こういった再利用的な料理を軌道に乗せる事によって、お客様にも味の変化、バラエティをを楽しんでいただけるし、価格高騰策にもなりますので、値上げをすこしでも押さえる事ができます。

店長としてこういった施策を実施しながら、SNSに発信したり、数字の変化を見たりしていれば、自信にもなりますしビジネス手腕が上がってくると思います。

逆にチェーン店の皆さんは、残念ながらこういった価格やメニューに関するチャレンジが店長レベルでは自由にできないシステムいなっている事も多いと思います。これから生き残るためには、現場に接している店長の自由裁量を認める事も「アリ」ではないでしょうか。自由にできる私から見て「窮屈そうだな」「地域的に合ってないな」と思う事も多いですし。

これからの飲食店は戦国時代になりますね。生き残った店同士の戦いですから。「店長がいかに成長するか」(「させるか」ではなくて)がポイントではないかと思います。店長が何かに縛られて、動きが遅いようだと、負けてしまうんじゃないですか。