飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

やりがい搾取はやめよう。忖度残業もやめよう。

「やりがい搾取」という言葉を初めて聞きました。

とある超有名パティシエさんがオーナーの超有名洋菓子店で1人で月300時間の残業があって、是正勧告を何度かするが削減されない事態が起きているそうです。社長さんからしたら「みんなが将来1人前のパティシエになるために最大限働いてもらっているんだ。修行なんだからしかたないだろう」という信念なんでしょうし、従業員も納得している人が多いのでしょう。

しかし、企業が労働者のやりがいを悪用し不当に低賃金や長時間労働を強いている事に違いはありません。

感染騒動の激しい時の、医療従事者の皆さんの労環境なんかも「やりがい搾取」に近かったんじゃないのかな。私見ですが。ジェット機飛ばしたり、子供に御礼の手紙書かせたりして国家戦略で搾取していたとしたら、問題ですし次の感染期には改善しておかないといけませんね。

わたしも若いころ、早く店長になりたくて自主的な早出をしていた時があります。早く出勤したら自分の個人的な時間を持ちやすかったのです。早出分は残業申請しなかったので、「やりがい搾取」ですね。

でも。おかげ様で早めに昇進できましたので、搾取とは思わなかったです。というよりも月300時間なんちゅう馬鹿げた残業時間数にはなってなかったです。数時間から十数時間の間です。

許せる範囲で自分の時間を使っていただけでしたし、昇進がかかった時期だけでした。上司に強要されてもいなかったですよ。だから、自分が自分のプランで成果をつかみ、昇進に近づいていくプロセスが楽しかったですね。当時でも残業隠しはダメな事でしたので早朝早出して隠しました。

夢があったし、一番実力が向上した。とにかく自主的でしたから。

 

 

「人不足」で残業が発生する場合、休日を返上して出社する人もいると思います。仕事が多いから仕方ないのですが、この場合、休日出勤する人には 2つのパターンがあります。1つはそのままいつもの実務をするための休日出勤、もう1つは 新入社員がつぶれてしまわない為、とか自分の育成プログラムを消化するためのとか、実務実行以外の目的をもって休日出勤している人。

休日出勤するなら、自分の成長や、他人の成長に直結した仕事をするための準備をしておきたいですね。そうしないとと人不足は終わらない。

残業時間がいつまでも減らなくて、問題化してくるのは前者の「そのままいつもの実務をするための休日出勤」を繰り返している人ではないでしょうか。えてしてこういう場合残業代も正確に申告していない。したらいいのに。しないと問題が見えないし。

 

例えば、自分より先輩が働いている時間で、「少し人が足りないかな」と思う時間があっても、要請がないかぎり放置してたらいいんですよ。先輩なんだから頑張れよ!!でいいじゃないですか。忖度で出勤なんかやめよう!!

店長がきちんと手配して要請があればれっきとした仕事だから、勤務して高額な残業代を得たらいいですしね。

多くの人がメンタルを傷めるのは「忖度残業」ではないでしょうか

こんなのはやめましょう。夢が無い。