飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

ひとりの4年生が、ラスト勤務を終えました。  彼とは思い出がある。

昨日、大学4年生のS君が最後の勤務を終えました。ほぼ4年間閉店業務をやってくれました。彼は体育会の運動部所属です。彼とも「思い出」があります。

最初、体育会の人は忙しいのでスケジュールが取れないのではないかな、と心配していたのです。案の定、「今日はクラブの試合があって延長になったので休みます」という理由をラインで送ってきて、当日キャンセルしてきました。そういったキャンセルが月に数件発生するようになってきたときに、話し合う必要があると思い、彼に電話しました。

「あなたは、クラブの急用で休むことは仕方ない、あるいは『公休』のように感じているかもしれないが、こちらにとってはそんなことは関係無い。単なる当日キャンセルでしかない。このままではあなたのスケジュールは信用できない」という意味のことをはっきり言いました。こんなこと言ったら、退職になる可能性もあるけど、それも仕方ないと思っていました。

彼はその後も、自分の可能スケジュールを提出してきました。その量は減っていましたので、確実な日をチョイスしたんだと思います。でも、最初は私は、月に2~3回、インさせて様子をみました。1~2か月間キャンセルもなかったので普通に使い始めた時、彼がキャンセルしてきた日がありましたが、以前と違って私に直接電話してきて理由を説明してくれました。私は「それなりに理解したんだな」と思いました。素直なヤツなんですよ。憎めないしね。その後、毎月、多くは働きませんが、卒業までやってくれました。

反面、彼には特性がありました。運動神経が良い為か、仕事が早くて正確なんです。しかも覚えが早い。1回教えたらすぐできます。やっぱり体育会の人ですね。鍛えられています。就職活動で月1~2回の稼働になっても、仕事が正確で早いので「助っ人外国人」のように重宝してました。これが彼が4年間継続してくれた理由です。

昨夜、彼が最後の勤務を終えたあと「君は仕事が早かったね」と言ったら、なんか嬉しそうでした。社会人になっても自分の長所を意識して頑張ってほしいです。