飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

「格付け」には組織をパワーアップさせる効果はない事に気づかないとね

今週のお題「やる気が出ない」

 

人材の格付けをやりたがるリーダーは多いのですが、「格付け」そのものには育成効果はありません。そこに気が付いていない人が多い。

 

アルバイトさんのスキルを「誰が上手、誰がヘタ」と、ランクを付けることはできますが、そのランクのまま時給に反映すると失敗します。例えば、下手な人ではあるがその時間帯はその人しか入れない状況だったとします。その人の時給UPを見送ったばっかりに、辞めてしまったらお店は営業できません。また、上手な人であっても、代わりが何人もいる時間帯で働いている人の時給を上げる必要はあるんでしょうか。「貢献」というものは、いろんな側面から考えるべきです。

でも、格付けに報酬が連結していると、無能な経営者は安心するのです。「みんなのやる気やモチベーションの種を作ってやったぞ!」てなもんです。大きな勘違いとはしらずに・・・。

人の能力向上は、育成・指導によって得られるものです。モチベーションは不可欠ですが、誰かがタイミングよく関与しないと成長しない。他人の関与なく成長する人は、他からモチベーションがそもそも必要ではない。従業員が求めているのは、育成や関与であって、格付けされることではないのです。

 

でも、格付けそのものは面白いし、あるジャンルの中の事だとみんなが確認できていれば、職場の雰囲気が活性化されることもあるでしょう。例えば吉本興行の男前ランキングとかブサイクランキングってイイですね。「芸人」の価値の外にあるランキングですから。

 

感染状況を レベル3とかレベル4とか言うてます。通天閣やレインボーブリッジのライトアップをして意識づけたりしましたが、成果となったのでしょうか。無いです。

感染を抑制するためには、個別な要件に合わせた感染対策への取り組みを少しづつでも進める事や、空調などへの投資、不足している知識の補完などが必要です。感染者の発生人数をランク化したところで、数値改善するはずもない。それどころかプレッシャーコントロールの横行によって、数値改ざんや当事者のメンタル障害がおこらないとも限らない。

マネジメントはもうそろそろ気が付かないといけない。チームが壊れてしまう前に。