飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

配達する会社が撤退した話

8月23日のブログで出〇館さんとの話を書きました。

なかなか配達員さんが集まらないので、営業拠点の所長さんが「私が配達しています」と言いながら頑張っていたのですが、

この所長さん、、、、注文確定から配達予定時間が2時間後という表示を出していたのです。「遅さ」に怒ったお客さんから、直接、朱々にクレームが入ってしまって困った、っていう顛末でした。

昨日、出〇館本社から電話がありまして、この営業拠点が廃止になり、「朱々さんは東京の拠点で管理するようになります」とのこと。

東京からの管理で配達員は見つかるの?と聞いたら「見つかる」とのことでしたが、続いて私が「ウーバーイーツさんが配達員を自営業者として扱って、配達員の交通違反について責任を取らない姿勢を示していたことが批判されているなか、出〇館さんは自社が採用した従業員で配達するので安心、という触れ込みだったが、矛盾してませんか?」と聞いたら、よくわからない回答でした。

また、この本社の人に、先日の配達トラブルで所長が「人がいない」と言っていたことを伝え、今回の撤退も理解できるよ、、と言ったら,「ズボシ」だったようです。

おそらく 事実上の出〇館撤退ですね。

配達員が採用できなかったのか、辞めてしまったのかはわかりませんが、新拠点としてオープンして半年もたたないうちに崩壊しました。「人がいなけりゃなんにもできない」を証明してしまった模様です。

私は前回のトラブルでその所長さんにお会いしたので、事態の理解と納得を得る事ができていました。不幸中の幸いですかね。

常識が乏しいというか、自分の商売の本質を理解できていない人は、どうしても無理をすることになりますので、人が離れていくことになるでしょう。

彼は私たち飲食店を「お客様」とは認識していなかったし、心の奥底では注文した人もお客様ではなかった。「本社にどう言い訳しようか」ばかり考えていましたよ。そりゃ、崩壊しますわな。素早く撤退させた出〇館も評価しますけど、この後全然注文が入ってこなかったら、ダメな会社ってことになりますね。

 

所長の選定と育成も含めて、何をするにも「人」で失敗するわけです。