飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

変な経営改善ってはやってませんか?

ニューノーマルである非接触型の飲食商売は成功するのか?

 

緊急事態宣言・まん延防止重点措置・営業自粛・お酒の提供自粛が乱発されつづけていて、多くの飲食店が完全休業、時短営業を余儀なくされるなか、非接触飲食店とか宅配業者への需要が膨らむ一方です。これは短期的政策の影響による「需要の膨張」であり「需要の拡大」ではありません。予防注射や特効薬がでてくると、膨張が抑えられてくる危険性があります。同じ業種でも取り組み方の違いがあると思いますので、私が心配だなあ、と感じた事を書きます。

・このごろ出〇館のプロモーション参加勧誘がひどく多いです。内容は「一つ買うと一つ貰える」とか「30%割引」とかのカテゴリーにお店が3000円で参加できるってシステムです。参加費払わせて、食材費も負担させて出〇館のアプリの中で告知させるだけって、なめてんのかなあと思うような勧誘です。ここまで、自分のハラが痛まないプロモーションを考え付く企業もめずらしいんちゃうかな。そんなこと考える暇があったら、注文から配達までの時間をもっと短くしてあげてほしいわ。1時間以上なんかザラやで。ウーバーイーツのほうが相当早い。

・今日、非接触に移行しようとしているゴハン屋さんに行きました。入店したときはそんなシステムに変わっているとはわからなかったんです。はいってみたらQRコードを自分のスマホで読み取って注文するシステムですわ。店員さんがその説明に3分ぐらいかけてくれるのですが、その時間で十分注文できるがな。品数が少ない定食屋さんだし、追加注文があるわけではないので、このシステムは成功しないと思うよ。さらに、本気だったらWI-FIぐらいはお客さんに開放してほしいね。月末近くなって通信制限かかってきたら注文さえできひん。

伊丹空港の近くの王将さんは、数年前から非接触のタッチパネル営業に取り組んでおられます 24時間営業で日本一の売り上げを誇るお店ですが、500席以上のお店を実に巧みに非接触営業されています。タッチパネルでよかった、って思うお店です。大成功事例でしょう。

足腰が弱いくせに強気の戦略をとっている企業、付け焼き刃的な業態変更をする店舗、、、、、。判断ミスだったなら悲惨な結果を生むでしょう。

 

大丈夫か?