この1年、長かったなあ、と感じています。
過去になかった感覚です。
なぜこんなに長く感じているのだろうか?と考えてみたら、思いつく事は1つでした。
昨年、採用したの大学1年生のアルバイトさんの「成長が遅い」事にイラついているからです。「遅い」=「まちどうしい」=「長い」という感覚です。
でも、昨年1年間は感染騒動で、まともに売上げを獲得できた月はありませんから、従業員の成長が遅いのも当然なのです。
理屈ではわかっていますが、実際に「どんくさい場面」に遭遇すると、「まだ、こんな事もできないのか?こんなことも理解していないのか?」と感じてしまうのです。
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ここ1週間、自粛要請が解除になって普通の売上げに戻りました。
以前の倍くらいになっています。
そうすると、頼りなかったはずの1年生たちが、けっこう正確かつ早く動いてくれることに気が付きました。
成長が遅いと思っていたのは私の間違いで、実は成長の実証を見せる場面が無かっただけなんだな、例年の1年生に比べても全く見劣りしない人達なんだな、ということに気が付きました。
お客さんが少ない場面では、細かい事に目が行きすぎて、実力を過小評価していたのです。通常のピークにおいては、先輩と連携して、わからない事は聞いて、ちゃんとやってますわ。
実戦で役に立てば それでいいんです。
ON THE JOBで必要な知識や行動を まず、身につけて、その後OFF THE JOBで補完して、幅広い人材に育ってもらう・・・。
教わる方の立場からしても、実戦の中でまず動けるようになって、その後論理的な裏付けや知識を得て、さらに強い人材になるほうが、納得が早いしやりがいも出ます。
「現場が師匠」という名言もありますね。
経営者の錯覚って怖いなあ、とも思います。
これからは、時短要請もなく、現場に即した人材育成ができる環境が続く事を願います。