大学生のアルバイトの育成については
「1年生が2年生になるまで」がいちばん難しいです。
なぜならば「後輩一択」だったの人が「先輩」にもなるからです。
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Hさんはなぜか仕事覚えが悪く、教えた事を何回も確認してくる人でした。1年間その調子なので、「もう無理かな」と思っていましたが、このたび2年生になって後輩が入って来ると、キリっとしてなんでも自分の判断で動こうとしています。
もちろん、間違った事をしますが、それはそれで私が小声で指摘すればよいだけです。同じことを何度も聞いてくる事もなくなりました。
後輩の前でな情けない姿はさらせないと思ってくれたのでしょうか。
何度も同じことを聞かれ、何度も同じことを教えた事がやっと生きてきました。立場や環境を変えないと、成長したかどうかわからない人もいます。
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Oさんは1年生ですが、同じことを何度も聞いてきたりしませんでした。決して正確にできるわけではないのですが、それなりにやろうとしてくれます。
いろいろ自分でやろうとしているので理解も深くて、後輩が入ってきてもすぐに先輩らしいふるまいになっています。
今のところOさんのほうが使いやすいのですが、Hさんの成長ぶりも見逃せません。
長く続けてくれれば、その人の長所も見えてきて、成長の早い人、ゆっくりな人が解ってきます。成長してくれるならばどちらも大切です。
っていうか、成長しない人っていません。
経営側の、ひとの見方や、環境の与え方、仕事の与え方をどのように変化させるかのほうが重要なのでしょう。
ひとりひとりの個性を「能力」と勘違いしてしまってませんか
企業や人間というのはとかく「肩書」「学歴」「過去の評価」などで人を評価・分類したがるものですが、人間ならばそんなに能力は変わりませんよ。
タイプが合わない人は採用してないはずですしね。
うまーく職場に慣れさせて、長ーく働けば 「良い人材」になれる人が大多数でしょう。
人が育たないのは本人の責任ではないのです。