飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

ファミレスはあるけど「和食店」「茶寮」はないのです

ランチタイムに自宅の近くに「が〇〇寿司豊中茶寮」というお店に行きました。久しぶりの利用です。

 

名前のイメージ通りでスッキリした客席で、美味しくて手の混んだランチ懐石的な料理がでます。料理の質の割には値段はそれほど高くない良いお店です。

 

テーブル席ですが、和服を着た女性が料理を運んできてくれます。年配の方が好みそうな雰囲気です。当日も他の席に喪服を着た法事のお帰りのようなご家族が来ていました。そういうお店です。

 

でも、タッチパネルオーダーでした。配膳ロボットもいました。おもしろいのはホールの和服の女性と配膳ロボットが一緒に動いていることです。配膳ロボット単独では動いていません。和服の女性はロボットに合わせてゆっくり歩いています。こんなんだったら自分で台車を押してきても、いいのではないかと思いますが、わざわざ配膳ロボットを使うのです。滑稽に見えました。

 

タッチパネルが導入されていますので、和服の女性は注文を聞いたり、メニューの説明をしてくれません。っていうか会話がありません。

 

そんな中、ちょっとベテランぽくて、高そうな和服を着た女将さん風の従業員さんが会計に来ました。いろいろお話上手でした。タッチパネル導入前から働いておられるんでしょうね。なんかホッとしました。

 

懐石風、料亭風の和食のお店をするなら、やっぱりこういった「女将さん風、仲居さん風」なサービスが似合うし、それを目指してほしいとは思いますね。

 

競争に勝ち抜くために、メカを導入し、人的サービスを機械に置き換えるチェレンジをするのでしょう。

 

しかし懐石風で美味しくて、地域に必要なお店でもありますのでそのラインを守りつつ雰囲気を壊さないようにしてほしいです。ファミレスは他にもありますが、「和食店」は少ないのです。「茶寮」なんですから。

 

自店舗の雰囲気・特長・期待などを考えて、いろんな投資や工夫を検討してほしい。それが生き残る道だと思う。道は険しいけど個性を大切にしていくしかない。

 

ランチがリーゾナブル