飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

自分で考えて動ける人

この年始、ほとんど毎日アルバイトさんは1年生だけの営業です。

 

と、いうのも地元大学生の採用状況が

2年生はゼロ

3年生は1人

4年生は1人に対して

 

1年生は5人ですから。

 

帰省者が多いこの時期、地元在住の方は「宝物」です。

 

地元在住学生と 地方から下宿している学生さん・・・・・

同じ学生さんですが、すこし働き方等が違ってきます。

 

地元の方は毎日まかないが必要ってわけでもないですし、

経済的にもゆとりがあります。

逆に下宿の方は、食事が取れる事の意味は重いですし、

お米(ごはん)が余ったら持って帰らせてあげたりすると喜びます。

 

モチベーションの方法も、やり方も変わってくるわけです。

 

しかし、地元在住の学生さんを採用するのは、とても難しいです。

 

商圏内の在住数が少ないからだと思います。

ですから、1学年に5人も地元の人がいるなんて、すごい事で「黄金期」の到来と言っても過言ではない。

 

かといって、今の段階、全員1年生で営業するのは、なかなか大変です。

良い人ばっかりなのですが、居酒屋的な知識が無いので、スーパードライ(ビール)とドライゼロ(ノンアル)の違いがわからなかったり・・・大変です。

 

最近、全員1年生で営業しているときに急なピークになったら、私がかならず確認し声掛けすることは

 

「”できる事からやる”なんて考えをもつな!! 先にやらなければいけない事をするのだ!!」

 

です。

 

新人さんは、ピーク慣れしていないので、「優先順位」がわからないのです。

たとえば伝票をまとめたりする作業は、お客様が会計するときにやれば良い事ですが、オーダーを取って”すぐ”にやっているケースもあります。

 

そういうときは はっきりと 「いま、それをするな」と指示してあげる事が大切です。

作業を止められるので、何をしてよいかわからない感じになりますが、

「何をしていのかわからなければ、なにもしないで、お客様の方を向いて呼ばれるのを待っておけばよい。今はそういう時間帯だ」と言います。で30分ほどして、

お店の緊張が解けてきたあたりで、

「ではこれをしてください、次はこれをしてください」と指示をだし、

最終的に「自由に動いてください」、とします。

 

ちょっと極端なやり方ですが、最終的にピークに”今なにをすべきか”を正確にマスターしてもらうための過渡期です。そのためには「今してはいけないこと」を理解してもらう必要があるのです。

 

 

何度かこういうことを繰り返していると、何も言わなくても良い状態にってきます。

 

そんなに時間はかかりません。

 

「緊急時には緊急でない作業を止める」とか「無駄な仕事を省く」ことが 自分で考える従業員を育てる第一歩だと思います。

 

知識レベルが低いうちに 自分で考える事ばっかりさせると おかしな人に育つ可能性があります。