飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

飲食店長として、長嶋一茂さんのご提案について。

回る寿司

 

 

回転すしのいわゆる「ペロペロ事件」で加害者が6700万円の賠償を請求された、というニュースがありました。

 

その中で 長嶋一茂さんの下記のコメントが報道されています。

 

【以下記事の抜粋】

「個人的には『スシロー』であれば皿洗いがあったりとか、掃除があったりとか、他に荷物の搬入があったりとか、いわゆる下働きというか裏方さんの方の業務みたいなことをやらせるっていうのも1つの手じゃないかなと」と労働奉仕案を提示した。寛大な姿勢を見せることで「スシロー」側にも「企業としての少年を教育するという観点からもイメージが上がる」とメリットがあると主張した。

 

 

この提案に対して私の意見を言わせていただきますと

「絶対反対!」です。

 

長嶋さんはそれらしいことを言っているつもりでしょうが、最前線の飲食店従業員の気持ちを考えた事はあるのでしょうか?

 

私としても、親が子供の不始末で大金を払わされることについては疑問ですし、心苦しいです。しかし、民事裁判しか裁く方法が無いから、こんなことになっています。長嶋さんも「何か違う」と思っているから、こういうコメントをしたのでしょう。

その気持ちはわかりますが、あまりにも軽率で配慮のない発言だ、ということをこれから説明します。

 

 

まず、飲食店にとって皿洗いや掃除・搬入は「下働き」ではありません。ましてや懲罰なんかでもない。リスペクトされるべき大切な仕事です。

その大切な仕事を、ペロペロ少年のような人にさせたくない。ましてや彼をトレーニングするなんて、いったい誰がするのですか。一緒に働くなんてイヤです。

 

自分たちの仕事を軽んじ、バカにして、破壊した人と一緒に働いてくれ、

なんて私は言えません。そんな事言える経営者はいません。

そんなことをしてまで企業イメージを上げる必要なんかありません。

 

飲食店長としては こういう人は出入り禁止にしたいのです。彼にはもう飲食店に入店する資格はないと考えています。

 

ですから、

権力で何か罰則をするなら、ある程度の長期間全飲食店入店禁止にしてほしい。「お金を払って飲食サービスを受ける権利」を停止してください。飲食店で働く事も禁止してほしい。

 

私たちはこの人にはもう会いたくないし、お金をいただいても彼のために食事を作りたくもないのです。それだけです。

 

飲食店出入り禁止になれば何かを感じるでしょうけど、それが目的ではありません。彼に何かを感じてほしいとか、立ち直ってほしい、とかそういうことは身近な人がやってあげてください。飲食店にそれをさせるのはおかしいでしょ。

 

もし、その取り決めに違反して、飲食店をダマして入店したら、その時は罰金をごっそりとれば良いでしょう。

 

実現不可能とは思いますが、提案しておきます。とにかく飲食店はこの人に「来てほしくない」のです。ですから、厨房で働かせるなんてもってのほか、なんです。

 

長嶋さんのご提案は却下します。

 

👇ポチっとしてください。励みになります。