飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

コミュニケーション効果を信じる私は絶滅危惧種

年末になって、アルバイトさんのお友達がご来店されることが増えてきました。昨日もホール係のMさんの友人(男性)3人がご来店されていました。Mさんは8時であがりだったので、そのままそのテーブルに座ってまかないを食し、10時過ぎまでいっしょに飲んだり話したり。笑い声も絶えず、男性陣は上機嫌で追加オーダー連発、お会計も急上昇です。

働いているスタッフさんと「Mちゃん、ええコンパニオンになったなあ(笑)」とか「テーブルチャージ取ろうか(笑)」とか言いながら見ていました。みんなが楽しければ結構な事です。Mちゃんは美人ですしね。

 

そういえば、昼間に、セルフオーダーシステムの会社からセールスの電話がありました。何度かお話している相手です。

彼曰く、セルフオーダーシステム(=お客様のスマホを使ってオーダーしてもらうシステム)の設備一式を格安でつける事ができるので採用しませんか?セルオーダーのメリットは ①人手不足対策になる。②正確である ③お客様をお待たせせずストレスが無い。④オーダーの集計と管理が簡単 等々とのこと、でした。

私から投げかけた質問は

「うちの店は人手不足になった事は無くて、ホール係がかわいらしい事が店舗のアピールポイントである。セルフオーダーになったら、お客様とホール係の接点が減ってしまうのだが、デメリットなんじゃないのか?」

よく考えたら、思いあがった言い方でしたね。

でも、私が飲食店として「こういうサービスを目指している」ということを理解した上で、それでもセルフオーダーをセールスしてくるならいくらでも話を聞こうしゃないか、と思っていました。たとえば、Mちゃんを生かせるシステムなら導入したいですから。

「もっと高いレベルになれる事を提案してくれるならいくらでも聞くし、導入しても構わない」と言いました。

しかし、彼は当店への売り込みはあきらめてしましました。

残念でしたね。

彼には「気にしないでください。私のような考え方の店長は『絶滅危惧種』だから、今のやり方でセールス活動してくださいな」と言っておきました。

人と人の正常で気持ちよいコミュニケーションをさらに進化させるシステムがあるなら教えてほしいです。(スナックのようなべたなコミュニケーションではなく、さわやかで常識的な会話の事ですよ)

 

人出不足前提のシステムを入れた段階で、階段をひとつ降りたことになるのではないでしょうか。

階段は上りましょうよ。