飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

善良だが迷惑なお客様集団

他のお客様に迷惑になるお客様って困ります。

 

個室でもないのに、大声で話をしたり、爆笑したりして、あきらかにほかのお客様に対して迷惑な集団があります。

 

会話の中で、楽しい話題になって盛り上がっての、大爆笑とかだったらいいんですが、集団の中に2人”ただただ声が大きい”人がいるときは、常時かましいのです。

 

お酒のせいか、ボリュームの調整がききません。話の内容がエロ過ぎて聞くに耐えない事もあります。

他のメンバーが嫌がってる感じが出ている写真



先日もそんなお客さんが6人で入店されました。(やかましいな)と思いながら、静観していたのですが、途中から追加メンバーがやってきて6人席に10人位座ることになりました。「隣のテーブル使ってほしい」と言っても、荷物を置くだけです。みんなで会話したいのでしょう。

50歳くらいのご夫婦が3組とその子供らしき人です。

店内に異様な集団テーブルができ、通路も狭くなりますし、オーダーも混乱します。

 

野外バーベキューでもやっているつもりなんでしょうね。

 

しかし、ご近所の方ですので、事を荒立ててはいけないのです。こういう場合は店長の腕の見せ所です。

 

集団をよく観察すると、一番カラダのでかいおっさんが、声が大きくで、おばさんたちにちょっかいをかけ、うろうろしたりしていることがわかりました。

 

普段はおとなしい人なのですが、今日は飲みすぎたののか、おかしくなっています。

 

見ていると、大きな声で短い歌(何かのキャッチフレーズのようなリズム)を歌い始めました。さすがにおばさんたちも不快感を出して「やめて~」って言い始めましたので、歌い終りのタイミングでおっさんに近寄って、肩をたたいて

「すみません、(歌は)やめてください」

て、笑顔で伝えました。

 

おっさんは、周りのメンバーに「やめてくださいっていわれた~」って笑われましたので、シュンとしたポーズを取りましたが、それがまたウケていました。

 

それからおっさんは声は小さくして、面白いポーズをとって笑わせる方向に戦略を変えて楽しんでいました。

 

おっさんが 「くちチャック」したので、全体的な騒音は下がり、お店に平和が訪れました。

 

飲んだら陽気に騒いでもらっても構わないのですが、個室でないので周りに迷惑になる事はやめていただかないといけません。

 

紙にルールを貼りだして、注意したりして対立関係になるのはよくありません。

 

こういう時は、しっかり観察して、

誰が首謀者(犯人)か?

他のメンバーでその首謀者の言動を嫌がっている人がどれぐらいいるのか?

判断して、作戦を練り

 

「ひと言で決める」

 

のです。

失敗はゆるされません。

うるさい集団というのは、飲んでいる量も多いし、参加人数も多いので、大きな会計になるお客様なので、「失礼な扱いを受けた。今日の会計払わない」とか「もう来ない」なんていうクレームになってはやっかいですから。

 

このおっさん、おばさんたちは、普通に会計して、「ありがとー」って言いながらかえったので、成功したようです。

 

 

こういうことは、面倒でもやり切らないと、従業員や他のお客様からの信頼を失います。大切な店長の仕事です。

 

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