炊飯器の内側はごはんがこびりつかないように加工されています。昔は「テフロン加工」と呼ばれるものでしたが、公害問題があるようで、いまはどんな呼び方をするのかわかりませんが、とにかくデリケートなのです。
ところが、女子大生従業員の多くはこういうことについての知識がありません。炊飯器のうちガマを「洗ってくれますか」というと金たわしをもったので
「ちょ、ちょっとまってくれ!!」
と、慌てて止めなければなりません。内側のコーティングが傷んでしまうとごはんが美味しく炊けないし、場合によっては使えなくなることを説明します。
こういうことはとてもよくあります。だから作業依頼した段階でよく注意してみています。
他にも
自動洗浄機で洗って、ほとんど乾いたお皿を棚にしまってくれるよう頼んだら、皿にちょっとだけ付いてる水滴を拭き取ってくれます。
お皿を拭いてくれるのは良い事なのですが、自動洗浄機は相当高温なお湯を数十秒間かけられますので、お皿にほぼ菌はついてないと考えると自然乾燥が安全です。手元にあるふきんはたいていの場合雑菌だらけですからね。でも拭きます。自然乾燥の目的や効用を知らないからです。
他にも
アルコール液の噴射は殺菌効果はありますが洗浄効果はありません。テーブルなどでも、まずはクロスでしっかりと拭き上げ、表面の汚れを落としてから”ふきんを変えて”アルコール殺菌しないと、意味はほとんどありません。洗浄効果のない液体で一生懸命拭き上げてないで、薄い中性洗剤用液のほうがきれいになります。
中性洗剤の使い方としては「こすらずに」表面の汚れと洗剤を中和させて洗い流すのです。ゴシゴシこするなら研磨系の洗剤を使えばいいのです。
てなことを、
若い女子アルバイトと話していると、すごくよく聞いてくれます。
自分の知識レベルに危機感を感じているからでしょう。
「おまえ、実家で炊事のお手伝いやったことないんかあ!!」
とか言ってはいけません。思ってても・・・。意味がないしね。
洗浄と殺菌の違い
中和と研磨の違い
ほかにもいろいろありますけど、ただ「洗ってください」というだけでなく、そのノウハウを語りながら指示するのも大切だなあ、と思っています。
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