先日、企業でマーケッティング担当の若い人(仮称Aさん)とかと一緒に何人かでお話する機会を得ました。
楽しいお話の中でAさんは「Z世代とは何かを最近、習いました」とギャグっぽく言い出しました。会社の研修で、プロのマーケッターの話を聞く機会があったようですね。
Aさんは「Z世代は”お刺身が苦手”なんですよ」と言い出しました。
「ってことは、飲み会でおっさんが『とりあえず刺身盛り合わせくれ!』とか言ったらあかんねんなあ」と盛り上がっていました。
ほかにもいろいろZ世代の話をしてくれて、「そういうことを知ってておかないとけない」と言い切られたあたりで・・・・・
そばにいたZ世代の大学生アルバイトさんに「キミはお刺身は苦手か?」と聞いたら、「大好きです!」と即答されました(笑)なんのこっちゃ・・・ですわ。
ウィキペディアによると
(ゼットせだい)、ジェネレーションZ(英: Generation Z)とは、1999年から2015年生まれ[2][3]。生まれた時点でインターネットが利用可能であった最初の世代である。
とのことです。
ちなみに世代の区分はこんな感じです。
Aさんの話が間違ってるわけではないと思います。
統計や調査によって、Z 世代の嗜好の傾向が研究されているのでしょう。
しかし全体感(マクロ的)にはそうでも、個別(ミクロ)には違う事も多いのです。
飲食店舗は、実はミクロ単位(個別)で成立しています。
今日ご来店されたお客様にとっては、そこがチェーン店か個人店なのかは、関係ありません。現場では「傾向性の知識」は前提であって必須ではない。
実際に「その人の嗜好」を知っているかどうかが勝負の別れ目になります。
情報産業が発達したので、チェーン店の本社がマクロ分析を重視するようになりました。ですから各社が「より平均的」なアクションをとるようになりました。ですからどこも似通った感じになります。
でも、個人店は常に個別なミクロ情報の分析に基づいて営業を展開できます。
地域の催事、
お客様個別の嗜好、
天気、温度など
微妙な変化に対応できます。
こういう争い方になれば「個人店優位」となるでしょう。
逆にチェーン店がマクロ情報をもとに、ある程度の戦略を店舗に与えた上で、店長に対して商圏に即した行動を要求したり、それが成功した場合、個人店は惨敗することになります。
資本力においてかなわない上に、細かい販促活動をされたらたまったものではないです。
しかしながら、そこまでやっているチェーン店はありませんので、ホッとしています。
先日、Aさんが 大手チェーン店のマーケッティング担当として「Z世代は”お刺身が苦手”なんですよ」と言ってくれたことにある意味感謝しました(笑)。もっと彼らを洗脳してください。
企業のマーケ部や電通さんなどとの議論の世界においては
「マクロ分析」の知識が必要なことは大いに理解できます。それをそのまま現場店舗におろしてください。
そういうチェーン店が多いと個人店は助かります(笑)皮肉ですけどね。
事実はいろんな場所や角度に存在しますが
真実は現場にあります。
👇週に1回くらいでいいですからポチっとしてください