飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

居酒屋のランチ営業

 

 

 

居酒屋の"ランチメニュー"っていろんなパターンがあります。

 

基本的に夜に営業する居酒屋がなぜランチタイムに開けるのか・・・

だから

居酒屋の「昼営業」って”コンセプト”が大切なんです。

 

夜の価格設定が高すぎるから昼でガス抜きする、とかが

資材の切れ端が余るからランチで売るとか

そういう事情はあると思いますが、そういうこともありますが・・・

 

大切な事は

何を目指して、どんな結果を出すために昼からあけるのか?・・です。

 

 

たとえば、大阪通天閣の近くの”新世界”の居酒屋は「真っ昼間からお酒が飲める事」がウリです。

 

 

しかし、大阪ビジネスパーク淀屋橋などのビジネス街の居酒屋は「ランチ休憩=お昼ご飯」の需要獲得が目的です。

 

 

 

ですから、

ビジネス街のお店はごはんとおかずの定食メニューを用意し、ランチ時間が終われば、夜営業開始まで営業せず”なかやすみ時間”をとります。しかし、新世界の居酒屋は定食メニューは用意せず、”なかやすみ”はとりません。飲みっぱなしです。

 

”コンセプト”の違いが ”やり方”の違いに出ます。

 

ところが、多くの飲食チェーン、飲食店の昼営業のほとんどが、ビジネス街型=つまり定食メニュー+なかやすみ型の形態をとります。そのお店がビジネス街に無くても、です。それは正しいのでしょうか。

 

基本的に ”定食”は 中華料理屋さんとか洋食屋さんの縄張りです。夜中心の居酒屋が昼定食で儲けるには地域に相当な需要がなければならなない。ですからビジネス街に限定されます。住宅街では無理です。

 

 

そういう事を総合的に考えて、当店は

・土日のみ12時開店

・なかやすみは取らず

・定食メニューはほとんど無し

・全メニュー対応

・品数の少ないランチコースは設定(ごはんなし)

といたしました。

土日は阪神競馬の需要も見込めるので昼飲み客が見込めるし、

住宅街にありますから、おうちで休んでる人たちの昼飲み需要を開発する事が目的です。

 

休日に家でゴロゴロしていて、

「お昼は定食を食べよう」と思う人と

「ちょっと昼から飲もうか」と思う人ならば

居酒屋が担当すべきは「ちょっと昼から飲もうかと思う人」です。

 

”定食を食べる人”より”昼飲みする人”のほうがの客単価が上がります。4~5倍になるのではないでしょうか。利益率はもっと変わるでしょう。

 

また、住宅街にあって

土日、昼から飲めて、

フルメニュー対応していて

夜まで通して営業しているお店って

ほとんどありません。

 

需要は少ないですが供給はもっとすくないので、そこそこお客様が来ますし

女性客も多いです。昼から飲める方が都合のいい人っていますから。

 

私も若いころ、友人たちと昼から飲みたいとき、王将さんとか・サイゼリアさんとかで瓶ビールを飲み倒した経験があります。

 

居酒屋の昼営業って、商圏の特性をよく考えないと成功しません。気をつけましょう。

安易なコンセプトはダメです。需要が無ければ開けてはいけません、

 

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