飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

リーダーシップの重要性とは

アルバイトの面接に来てくれた人に

「なぜ、ウチで働こうとおもったの?」と質問したら、いくつかの答えの中に

「個人店だから」というものがありました。どうやらチェーン店はイヤなようです。

 

なんとなくわかるような気がしましたが、残念な気もしました。私も、もともとはチェーン店店長ですからね。

アンケート調査では 66%が個人店支持・個人店はアットホームでチェーン店はしがらみが多いと感じているらしい。

 

それもそうですが、的を得ているようで浅い分析ですね。

 

たとえば、今の若い人に「〇〇レストランチェーンの経営者はだれですか?」と聞けば、「〇〇社長です」と答えてくれますが、ではそのチェーンの最寄りのお店の〇〇店の経営者はと聞いたら、やっぱり「〇〇社長です」という答えが返ってくるのです。

 

まあ、経営とはなんぞや?みたいなことがわかってないから仕方ないと思いますが、それを差し引いても、現代においては「店長が店舗経営の指揮をとっている」なんては思われていないようです。

 

そりゃ会社は社長が経営してるのでしょうが、何百もある店舗のすべての実質的な経営なんかできるわけないでしょう。中には社長が行ったこともないお店もあるでしょうし。

ですから、社長に代わって店舗の指揮を執る人が必要で、それが「店長」であるはずなのですが・・・・。

 

人材育成の遅れとか、早すぎる店舗展開とか、店長の残業問題とかの事情もあって、店舗の全権を店長に担わせるような事も出来なくなってしまっているのかもしれません。

 

想像してください。

店長がいない店舗や店長と認識されない人が店長をやってるお店は、代表取締役社長がいない会社と同じです。

 

働く環境は不安定になり従業員は能力を発揮できません。

 

アルバイトで働く人が求めている労働環境は しっかりしたリーダーシップが発揮されていて、指示系統が明確でシンプルであることなんでしょうね。

「上が許してくれない」とか「本社で決まったことだから」なんて言葉は聞きたくないでしょう。

 

私がチェーン店の店長のころ、ちょっとしたルール変更で「ええねん、俺が決めたから。俺が店長だから」って言った事がありました。

不思議と、言われたほうのアルバイトさんは、すっきりとした嬉しそうな表情をしていました。当時はその表情の意味はわかりませんでしたが、今となってはわかります。

 

正解だったのです。

 

強気すぎる言い方だとは思いますが、アルバイトさんに対してそれぐらいの気概を見せる勇気も必要だったと思います。

 

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