お客様から
「あんたこの辺の人と違うやろ。この辺の人やったらこんな場所に店あけないよなあ。」
と言われました。
確かに、銀行さんからこの辺は『地獄街道』って言われていると聞いた事があります。
開店したお飲食店がすぐにつぶれてしまうからです。KFCさんとか牛角さんとかも撤退したと聞きました。
9年前にグランドオープンしたころにも、よく言われました。
「なんでこんなところに店を開けたんや?」
当時、わたしが集めた居住者とか駅の乗降客数などの資料を総合すると、採算は取れるはずだと思われる数字でした。なによりも商圏内に競合店舗数が圧倒的に少なかったのです。
それもそのはずで「地獄街道」って言われてるぐらいですから、お店なんか出す人がいなかったのでしょう。
しかし、10年前に私がその話を聞いた時点で、有名店の撤退は10~20年近く前の話でした。今ではも20~30年くらい前の話になります。
20~30年も経てば、人口構成も変わるし、ポケベルがスマホになっているし、全然違う街になっていると思われます。
幸い、わたしのお店はつぶれることなく現在も営業できていますし、
お店の両サイドにはカフェと焼き鳥屋さんがオープンしました。撤退したのはチェーン居酒屋と新聞販売店です。街は変化する、ということです。
人づてに聞く話、地元の人の話を聞く事はとても大切です。
しかし、「いつの事なのか」をよく聞きこまないといけません。
特にここ30年くらいは、
バブルになったり、デフレになったり、していますし、地域よっては宅地開発が進んでいたりします。
昭和の時代は競馬場とかプロ野球の球場なんて、ガラが悪くて女性が行く場所ではなかったですしね。今では若い女性もいっぱいいていつも満員です。
それでも、地域の生の声で情報をいただく事はとても有益です。
地域の人にとっては、「このへんはこういうところだ」と思い込めば。開発業者でもないかぎり、情報をブラッシュアップする必要はありません。ですから歴史が学べるのです。
なぜ、そのお店は撤退したのだろうか?
今と昔では商圏のどこが変化していて、何が同じなのだろうか?
環境が変化しても変わらない事、変わってしまう事を整理して把握すれば
怖いものはなくなるでしょう。
何もかも思った通りにはなりませんが、他人の意見や風評に流されるのではなく
しっかり消化して判断の材料にすべきです。
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