飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

不景気と人手不足から見る市場主義

「不景気でさっぱりワヤですわ」という事と

「慢性的な人手不足ですわ」という事は

本質的に同じような発想から出る言葉ではないか、と思いました。

 

■「不景気ですわ」というのはつまり儲かってない・お客様が来ないという事を言っています。

買いたい顧客よりも、売りたい商品やサービスのほうが多いため、売れのこってしまうのです。とはいえ商品やサービスを予定通り売り切ったお店もあるし、予定通り売り切る事ができなかったお店もあります。

ただし全店が売れ残りを抱えたとは仮定できません。

実際は景気の良いお店と景気の悪いお店があるのですが景気の悪いお店の方が多いので「不景気」となります。

■「人手不足」は 働きたい人より、人を雇いたいお店のほうが多いため、充分な人数が確保できないということです。これも、必要人数を確保できているお店もあり、確保できなかったお店もあります。

人手の足りているお店と足りていないお店があるのですが、足りていないお店のほうが多いので「慢性的人不足」となります。

 

■では、「不景気」の中、売上げを確保するためにお店は何をするのでしょうか?

他店よりも品質を高める

お客様のニーズをより研究する

開発する

人脈を使ってお客様を探す

宣伝を強化する

従業員のモチベーションを高めるとかでしょうか。

お客様に喜んでもらうにはどうしたらよいかを真剣に勉強し考えてると思います。

「大幅値下げする」という選択肢もあると思いますが、これは「両刃の刃」です。値下げして利益が確保できなかったら、次の戦いでも負けてしまいますから。

 

■同じように「慢性的な人手不足」の中、人材を確保するためにお店は何をしたらいいのでしょうか。これは不景気の中、売上げを確保するための論理とまるで同じです。

他店よりも待遇をよくする

応募者のニーズを研究する

人脈を使って紹介してもらう

募集を強化する、

従業員のモチベーションを高める等です

。応募者に安心を与え、興味をもってもらう方法を真剣に勉強し考えるべきです。

「募集時給を大幅に上げる」という選択肢もありますが、これは「両刃の刃」です。無理に上げると、コストやチームが破綻してしまいます。

 

■このように「不景気」と「慢性的人不足」は言語感覚的に同じような構造になっていると思われます。

不景気にあおられて商売を閉じる人はたくさんいます。っていうか好景気で「誰が商売を始めても成功する時」なんてほとんどないのです。あったとしてもそれは「バブル」で非常に危険な状態でした。

 

■実は、デフレ時代は人が余る時代でした。急激に崩壊はしていませんので気がついていませんが「だれが募集しても人があつめられる時代」だったのです。

それが次第に人余りのバブルから数年かけて「正常な状態」に戻ってきているのですが、人余り時代しか経験していない人は何をしていいのかわかりません。本当の人の扱い方を知らないからです。

 

好景気やブームに乗って商売を始めて、いつまでもブームが続くと思ってやり続けてはいけないってみんな知ってるでしょう。そりゃあ痛い目にあいますよ。

 

デフレで人余りになる前からアルバイト・パートを集めて商売していた人にとっては、「ぜんぜん人不足なんかじゃないよ」って感じなんですけど

世間では「慢性的人不足」って言われてます。

 

「そりゃあ、人集めも競争だから、負けたら人不足になるよね。慢性的人手不足ではなくて市場主義の復活ってことなんじゃないの」っておもっているでしょう。

好景気・不景気が市場主義によってもたらされる現象であるように、人材確保も本来、市場原理の中にあるものなのです。特に正社員とちがって、アルバイト・パートは動きも早いのでより市場性が高い。

だから一生懸命勉強して、正しい工夫を実行したら勝ち残れます。

先輩とかデフレ前に活躍していた人にアドバイスしてもらってください。それが必要です。

 

 

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