飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

3色団子

私がいつも利用しているスーパーは

イオンとかの巨大チェーンではなく、ローカルなお店です。

支店があるのかどうかもわかりません。

BGMは流れていますが店内放送なんかはありません。

気の良いおばさんとか最近定年になって再就職した感じのおじさんがレジを打っています。

ひょっとしたらここだけのスーパーかもしれませんが、品ぞろえが良くて私が欲しい食材はここにしかありませんので利用させていただいてます。

安売りスーパーでもありません。

住宅地にではなく、やや工業地帯に位置しています。

しかし、いつも開店時間からお客さんはいっぱいきています。

アラブ系のベールをかぶっている女性もよく見かけます。日本在住の人みたいです。

 

そこでは幼稚園くらいのお子さんとお母さんが一緒に買い物にきている光景も良く見ますが、お子さんはみんな楽しそうです。っていうか、ほとんどのお子さんは「踊っているように」見えます。みんなご機嫌なのです。

お母さんと一緒のお買い物は、たまらなく楽しいのでしょう。

ある日、レジで会計をしていたら、次のお客様はお母さんと小さな娘さんでした。その娘さんは超ご機嫌状態で、歌って踊っていました。あまりにもご機嫌なので私は思わずニンマリしてしまいました。

アカぬけたお母さんが、申し訳なさそうに「すみません、この子の好きなお団子を買ったのでうれしいんです」と言ってくれました。

 

「お団子?」

 

子供をこんなに有頂天にさせるのは、どんなお団子なんだ?と思ってカゴを見てみると、何の変哲もない3色だんごでした。

「こんなん オレが子供の時からある古臭いお菓子やんか」と思いました。

私の父の好物でもありました。

 

グミだとかチョコレートとかキャラクターデザインのものではなく 3色団子が大好物ってすごいなあ。

 

あたらしい味やあたらしい売り方を模索する毎日ですが、

結局、昔からあるお団子が子供をご超機嫌にしてくれたり

古びたスーパーが繁盛していたり

何か、大切なヒントがここにはあるような気がします。

 

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