「今月から他所でもアルバイトします。」
大学1年生のアルバイトさんに こんなこと言われると焦りますよね。
「そんなん、やらんといてくれ」とか
「土日だけはうちに来てくれ」とか言いたくなるのですが、
そういうことは言わずに我慢しましょう。
「大学生とは そういうものだ」と、割り切るのです。
1年生のAさんが先々月「違うお店でもアルバイトしはじめます。今月は先方に慣れたいので土日は向こうではたらきます」とLINEしてきました。その月、当店で働いたのは2回でした。
私は「おいおい」と思いましたが、我慢して何も言わず「了解」とだけ伝えました。
他の1年生のBさんは、突然「手をやけどしました」と言って手袋をしてきました。聞けば他のファミレスでアルバイトをはじめたそうです。その月Bさんは土日の希望スケジュールがありませんでした。
私は「おいおい」と思いましたが、「ふーん」とだけ言っておきました。
その両名が11月の希望スケジュールを出してきました。平日も土日もうまくバランスされたスケジュールで私にとって扱いやすい状態です。
多分、掛け持ち先を経験したが完全移籍するほどの魅力は無かったのでしょう。
「毎週土日全部働きます」とか「毎日暇です」ってのも案外扱いづらいものです。

彼らは
他の職場ともうまくバランスしてくれているようなので、日程調整に不具合が出れば交渉もできますし、多人数を抱えてリスクをさげようとしている私の考えともマッチします。WIN-WINになりました。
そもそも
「他の職場に取られてしまうのではないか」と心配する気持ちが強いと
おかしな関係になる危険性があります。
「大学生に対して掛け持ち禁止なんかもってのほかだ。」とわかっていても、
いざ、掛け持ちをやりだしたら店長として不安になってしまいます。
一時的にせよ希望スケジュールが激減したら、もう心はパニックですよね。
しかし、相手の立場に立って考えたら、
一時的にもう一つのアルバイトに集中して、その内容やシステムを見極めたほうが、早く「良い掛け持ち状態」に持ち込めるってもんです。
だから店長には忍耐と我慢と寛容さが必要です。やせ我慢かもしれません。
かつ、
この数か月のトレーニング期間の体験で
「掛け持ちはするが、このバイトを辞めたくはない。」と思ってもらえるように努力する事が大切です。
「当店の労働環境を経験してなおかつ『辞める』というなら仕方がない」というぐらいの覚悟です。
「かわいい子には旅をさせろ」と昔から言いますが、大学1年生の若者がいろんなことを体験したい気持ちを抑え込んではいけません。
はやいうちに掛け持ちの経験をすることによって、視野が広がり、無理がなくなり、4年間辞めないアルバイトさんが誕生するわけです。
ヒヤヒヤするけど。
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