飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

変化を受け入れるカフェ(飲食)経営哲学

近所でカフェを営んでいる人と世間話をしました。その人は開店して1年経っていないくらいの人です。

開店前にアルバイトの募集方法について会話した覚えがあったので、私が

「どうですか?アルバイトさんは揃ってますか?」

と、話をむけたら

「人数が多すぎて困る」という答えでした。結構な事です。

 

そこで「人数が多いと、どうしたらいいのか?」という話になりました。

 

私の第一の答えは

「もうひとつ他のバイトをしてもらう」でした。

カフェの店長は驚いていました。

 

私は

「そもそも大学生のスケジュールなんて不安定ですよ。急に旅行に行ったりして長期休暇とるんですから、1人当たりの稼働時間を少し抑えめにしておかないと、急にいなくなった時に危ないよ。」と補足

「お金に困っていなくても『学生時代に他のアルバイトも経験しておこうかな』ぐらいのノリで他のバイトをやり始めることもあるしね。」とさらに補足しました。

8割以上の学生は掛け持ち前提でアルバイトしています



そこからいろんな ”質問タイム” になりました。

 

稼働時間をどんな風に減らすのか、とか実務的な話です。

特に注意したいのは、学生さんにあらかじめ「1人当たりの稼働時間が極端に上がらない事」を”ポリシー”として伝えておくことです。

私は『みんなの自由な時間を確保するため、少し多めの人数でシェアしてもらっている』とつたえていますが、これを言うと学生さんは皆喜びます。

たいていの大学生は3回生以上になると、出る授業がすくなくなって暇な時間が増えます。仮にヒマになった時間をすべて当店のアルバイトで埋めてしまったら、1~2年生が働く事ができません。これは将来のために良くないのです。だからヒマになった分は他のアルバイトで埋めてもらう方が良いのです。

稼働が減ることに対して必要以上に罪悪感をもつ必要はありません。彼らはそんなに気にしてません。だって最初から言ってあるし。

アルバイトさんは「稼働が減ってすみません」って思ってくれますし、当方はその分1~2年生を育成できます。実はWIN-WINなんです。

 

じゃあ、どういう媒体で募集したらいいのか?とかも少ししたら

 

「めちゃめちゃ詳しいですね!」と驚かれました。

私は心の中で(そんなことも知らないで飲食店はじめたのか?)と呆れました。

 

残念ながらその方は、「アルバイトの掛け持ちなんか許さない」「アルバイトは有料媒体(タウンワーク等)で雇うもの」ぐらいの思考で商売をはじめられたようです。一般的にそういう人は多いと思いますが、これからは、少し考え方を変えて、「他の方法、違う考え方もあるんじゃないか」と思ってほしい。

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