飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

現場感のある分析とか提言をしてほしいなあ。

緊急事態宣言期間が3月7日まで延長しました。でも場合によっては3月7日より前に終了するかもしれないそうです。この「かもしれない」で現場が戸惑う事になります。実は、2月7日には終わらず延長になりそうだったので、当店、2月は延長バージョンと延長しないバージョンのダブルスタンダードなシフトを作りました。雇用調整助成金も使うので、実害はないですが、煩雑な作業を強いられます。今回も3月7日より前に終了する「かもしれない」ので3月のシフトもダブルスタンダードで作る事になります。だから、緊急事態宣言は、期日通りに運用すればいいのに、と思います。解除が1~2週間早いか遅いかなんて、そのあとの試練の期間からみたら微々たるものです。期日通りに運用すれば、各店がしっかり準備できる。そのほうが良質な再スタートができる。もう3月7日ってきめたらそのままのほうがいいんです。不確定にしたら現場は戸惑う。


ちょっと、政府の現場感に問題あるかな。

 

こういう感じで、「現場感」の乏しい報道もありますね。「飲食店の時短が効いた」「飲食店を抑え込んだ」「若者の感染が減った。若者が頑張った」とか言うてますが、ちょっと微妙にズレてるかなあ。

今回は飲食店が真面目に時短しました。だって。真面目にしないと協力金がもらえないからです。ほとんどの飲食店が時短したら 盛り場・繁華街がゴーストタウンになったので、外出する意味がなくりました。夜間外出しないから若い人の感染が無くなりました。繁華街が死んだのです。

たとえば20時以降の電車やタクシーを止めても同じ事になったと思います。飲食店も、若者も特に頑張ってません。若者は行き場を失っただけです。政府が繁華街の機能を奪ったという見方が正しいです。

でも、繁華街には飲食店以外の店舗もあります。花屋とか雑貨屋とか・・・。それらのお店は見捨てられたみたいな感じ。ほんまに申し訳ない。

また、前回は、接待を伴う飲食店ばっかり責められたけど、今回はそうではなく、繁華街全部を殺しに行ったんですよね。そりゃ効きますわ。

 

現場を見てない評論家は、「これからは自粛やルールを守らない飲食店を攻めるしかない」いうてますが、そんな店の影響だけで今の感染者数が作られてるなんて思いませんよ。だって、繁華街は機能してないんですから。あとは家庭、職場、交通機関医療機関とかでしょう。これらはとめられませんし。

 

今回も、ムードで引っ張ったんですね。昼間の営業も止めてしまった店もあるし。とにかく国民の外出意欲を削ぐために政府がお金を使ったわけです。頑張ったのは政府ですね。