飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

人(にん)の魅力で王者となった錦鯉 を見て

 

2021年M-1王者になった錦鯉さんについてこんな記事がありました。

人(にん)の魅力で王者となった錦鯉

『熾烈な戦いの中で、見事頂点に立ったのが錦鯉だ。長谷川雅紀が50歳、渡辺隆が43歳という最高齢コンビの優勝は実に感動的だった。
決勝当日は、1本目に合コンの予行演習を見せるネタ、2本目に街中に現れた猿を捕獲しようと躍起になるネタを披露した。いずれも長谷川のキャラクターを前面に押し出したもので、安定したテンポを保ちながら確実に笑いを生み出していく。大会の特性もあり、「設定の妙」や「スピード感」を意識した漫才が目立つ中で、これほどわかりやすくどっしりと構えたスタイルも珍しい。
しかし、2人はしっかりと笑いを積み上げていき、後半で会場を沸かす最高の展開を見せた。テンポアップするのではなく、ボケの暴走加減とツッコミの熱量によって笑いが大きくなっていくのがテレビを通してでもよくわかった。技術やシステムは人(にん)の魅力に勝てない、そんな言葉が脳裏を過ぎった。』とのこと

 

上手な漫才師を選ぶなら決勝に残ったほかの2組のほうがよかったんだろうと、私も思いました。でも私も錦鯉さんに優勝してもらいたかった。

 

飲食店のサービスについても同じようなことがいえるのではないか。

 

アンケートを取って、お客様のニーズを測定し、最新のシステムを導入して、誰もが美味しいと思える商品を非接触で提供し、しかも安価であれば繁盛するはずなのですが、実際はそうではない。

 

多くの繁盛店は、美味しいのですが、そんなに最新のシステムではなかったり、決して安価ではなかったりします。でも、何かお客様を引き付けるモノがあるから売れます。

ただ、「人(にん)」の魅力がないお店はやっぱり繁盛しないし、繁盛しても長続きしない。

技術を磨く事は大切ですが、それだけに頼るのではなく「人(にん)」の魅力を出せるどっしりとしたシンプルなサービスを目指していくことにしました。

回り道のように見えますが、錦鯉さんのように必ずゴールに到着する道筋であるならば、そこを通る意味もあります。