飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

私はアナログでレトロな世代です

お店に5~6歳のお子さん連れ(兄妹)のお客さんが来ました。お母さんと食事するのがよっぽどうれしいのか、笑い声の絶えない食卓を見せていただきました。

「かんじのいい家族だなあ」と思いながら、近づいてお話しました。私の顔のポスターの話になったので、顔写真入りの名刺を渡しました。名刺の裏面が全面顔写真になっているものです。

名刺を受け取った6歳くらいの女の子がやった事に私は驚愕しました。

彼女は名刺を左手で持って右手で写真を「シュッ」っとスクロールしました。名刺は紙ですから写真はスクロールできませんので、「なんや次の写真でてこんのか」とがっかりした表情でした。ポスターっぽい写真だからスクロールできると素朴に思ってたんでしょう。

 

「すごい事するなあ」と思いました。

 

しかし、今の社会状況を見たら、不思議な行動とも思えません。

これから育っていく子供たちはこういう感覚をもっているんでしょう。ひょっとしたら数年後、名刺ぐらいの厚さのタブレットが発売されるかもしれません。

いやいや 紙に2重に印刷して、スクロールしたら写真が変わるような技術が確立されているかもしれません。

 

ですから、そういうデジタル時代に乗り遅れないようにすることはとても大切だ、とは思いますが、この子達のような感覚に追い付くなんて無理な事もわかりました。

こうなったら、裏をかいて、アナログとかレトロ感覚で勝負するしかありません。

 

でも気負う必要は無い事も理解しました。

 

残念ですが、私が普通だと思っている事は確実にアナログでレトロになるのです。無理してレトロを目指さなくても、普通にしているようなるだけでレトロになる。

 

七輪で焼肉なんて すでにレトロすぎるやんか

紙のポスターなんか絶対にレトロになる。デジタルが普通になるし。

ひょっとしたら「いらっしゃいませ~」とか、みんなで言うてる事自体がアナログって言われるかもしれませんよ。「いらしゃいませ」は機械の音声があたりまえになるかもしれんからね。