飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

気の長い話

1年生のSさんは、とにかくミスが多い。

 

応募時期が遅かったうえに、よく帰省するので仕事を覚えきってないのです。彼女は入れ方のわからないドリンクが多いので、その都度質問してきますが、頻度を詰めてはたらいているわけではないので、忘れてしまってまた聞くってことになります。

 

私としても、明らかな記入ミスとか、間違った事があれば、指摘して改善しないと、業務がすすみません。ミスに目をつぶっていては戦力になりませんからね。

 

したがって1日に何回か指摘され、さらに何回か同じような質問をしないといけない状態になっています。

 

ですから、だんだん元気がなくなってきました。

 

私は

「ミスは指摘しておかないといけないからきちんというけど、(キミのことは)きらいじゃないからね。」と言いました。

 

そしたら、すこし明るくなって「よかったです」と言ったので

 

私は「おう、がんばれや」と言いました。

 

 

このSさんは先輩の紹介で応募してきた人で、それまではチェーン居酒屋で働いていたのですが、そこが楽しくなくて、当店でアルバイトをすることにしたのです。当店は楽しいようです。ただし帰省期間が長く1か月休んで、すこしはたらいて、また1か月近く休んで・・っていう感じなので、なかなか上達しないんですね。そんな働き方だからチェーン居酒屋ではうまくいかなかったのでしょう。

 

でも、社交性とか、見た目とかを総合すると、絶対に「魅力あるホール女子」になれる人なんです。まちがいありません。

 

ちょっと、物覚えがわるいけど、少し時間をかければモノになります。

根気強く教えるだけの価値がある人です。

 

辞めたらもったいないので、「キミのことは認めているけど、今の仕事の状態はダメだな」というコミュニケーションを取り続けることにしました。

 

彼女は「この店で働きたいのだが、帰省が多くて覚えが多いので、きらわれてしまうんじゃないかな?」だと思ったんです。まだ1年生なので、先は長いのです。4年生まで働くと思えば最初の1年は”ゆっくり”でいいんです。

 

来月、少し詰めてはたらけば、良い状態になるだろうと踏んでいましたが

 

来月1か月は帰省のためにお休みになりました。

 

なかなかうまくいかないものです。(笑)