飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

現場感覚と論理・イメージとの相違を知る

大学生を1年生時に採用し、4年生まで働いてもらうと

「新人で時代にやりがちなこと」と

「本当に上手になったらやること」の違いがわかってきます。

 

つまり下手くそな人の行動と

上手い人行動の見分けがつくようになります。

しかし、こういうことを文章に表すと誤解されてしまう事があります。

 

たとえば

「2つのオーダーが入ったら2つ同時にこなすことができる」といえばこれは上手い人の行動パターンのように聞こえますが、そうとは限らない

 

ひとつのテーブルから1個ドリンクの注文を受け、さらにもうひとつのテーブルからもドリンクの注文をいくつか受けて、一緒に持っていこうとしたが、ドリンクの用意に手間取り、最初のテーブルのドリンクのサーブが不自然に遅れていまいトラブルになりました。(お客様が注文を忘れられたと勘違いして、もう一度注文しためダブったのです)

 

何が問題だったかというと、

そもそもドリンク1個1個を入れるスピードが遅いのです。手際が悪い。

 

ですから作業が溜まってしまうため、たびたび複数テーブルの注文を1回で持っていく事になってしまうのです。要領が良いのではなく作業が遅いので後から来た注文に追い付かれてしまう・・・。

 

こういう人には「もう一度一つ一つのオペレーションの正確性やスピードを見直して、安易にオーダーをためこまないように」と指導したりもします。

 

本当に上手い人ならば オーダーをため込んでも問題ないスピードで対処できますし、サービスに悪影響がでるならば分けます。

 

2つの仕事が同時に入ってきて、手際に自信のある人は「ひとつひとつやる」傾向にあります。これは事実です。

 

2テーブルのオーダーを1回でさばこうとすると、どちらのスピードもすこし遅くなるし、配膳が複雑になってすこしリスクが上がりますので、そんな無用なリスクは回避したほうがいいでしょう。

 

論理的には少し早くなるように感じていると思いますが、現場ではそうならないのです。これが現場感覚と論理の相違です。

こういう人、一見上手そうに見える

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