飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

スジコン: メニュー戦略から見る売上増加の舞台裏

グランドオープン以来のメニューで「もつ味噌煮込み」というものがあります。自分で言うのもなんですが、美味しいです。売れ筋メニューでしたが、最近は一品メニューを増やしたせいで、昔ほどは出なくなっていました。

原材料としては主に牛たんのスジ肉を使いますので、特別に仕入れのお金を払わなくても、牛たんが売れれば原材料は確保できます。だから出数が減ってもコストはかわりませんので気にならなかったのです。あまったスジ肉は「肉ポン酢」とか「まかない」にまわしていました。

(ちなみにまかないの「牛すじカレー」は絶品です。)

↑(これはスジコンを使った定食)

 

それでも資材が余り気味になるので、1カ月前に値下げして290円にしたところ、少しづつですが、売れ数が増えていました。

 

で、先日、もつ味噌煮込みを食べられたお客様に「これ『すじコン』ですよね」と言われたのです。たしかに、こんにゃくもすこし使っています。

お客様は『すじコン』のこんにゃくが好きだ、と言って美味しそうに食べていました。

 

私は「たしかに『もつ味噌煮込み』というよりも『すじコン』のほうがしっくりくるし、お店の雰囲気にも合うなあ」と感じ、思い切って改名することにしました。

 

でメニュー名を『すじコン』に変えたところ、爆売れし始めまし。一気に2個注文とかお代わりとかが発生し、数倍の出数になりました。

 

もともと味に自信がある逸品です。売れ行きは止まらなくなるでしょう。

牛タンを仕込むたびにタンスジ肉を確保できるので、その点も問題ありません。

値下げしましたが、これまでほとんどまかないになっていたスジ肉が売上げに変わるのですから、お客様もお店も嬉しいWIN-WINなアクションだと思いますので、オペレーションとしてもしっかり取り組んで、売れてもおまたせしない体制を作っていきます。

 

メニューの、味、プライス、値段がマッチしたら結果が出るんですなあ。

美味けりゃいい、とか、安けりゃいいって事ではないんでしょう。

8年間気が付かなかったこと(ツボ)に気が付いてしまった感じです。楽しいですね。

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