先日、夕方ピークが終わった後ご来店されたお客様の牛たんをスライスしていたら、(よくあることなんですけど)お肉の中に血の塊のようなものがあって、スライスした牛たんに黒っぽい斑点がある感じになってました。
気にしなけれ、ばおいしく食べられるのではありますが、
やっぱり気色悪いのでお客様にはお出しできません。
斑点部分が端っこだったら、切り取って売る事もできますが、切り取るとカタチがいびつになってしまってやっぱり気色悪い・・・。
そういう牛たんが数枚ありました。
そういうときは、アルバイトさんに「今日のまかない、何食べたい?」と聞きながら「アウトレットの牛たんがあるけど、食べるかい?」と聞きます。
アルバイトのHさんは”目を輝かして”「はい!!」と答えました。
気色悪いところはなるべく切り取って、牛たんとか高価な食材を”まかない”にしてあげたら、抜群のプレミアム感を出します。
ヒューマン的なテクニックというほどでもありませんが、こういうフレキシブルさとか、想像力とか、”アウトレット”という言語を使うセンスとか、コミュニケーション力とかが、職場の雰囲気を和やかにしたり、労使の人間関係を円滑にします。
ひいては退職の防止とか、長期アルバイトの確保につながるのです。
「労働環境の整備」とか「福利厚生の向上」とか・・言い方は難しいですけど、現場においては、こういった簡単な事の実践を意味します。
夏場に向けて、飲食やホテル関係の人手が足りないようです。そういう記事をめちゃめちゃ見ますし、アルバイト採用関係の会社が「煽ってくる」広告も目につきます。
募集時給を50%近く上げるような動きもあるみたいです。
募集時給を上げるのは経営者の自由な判断だと思いますが、まさか、「商品やサービスの値段は据え置き」なんてことないでしょうねえ。そんな事したら破綻します。
募集時給を上げたのに、既存のアルバイトの時給は据え置きなんてことも、ないでしょうねえ。そんなことしてたら崩壊します。
「人材が足りない、戦力が不足している」と思われるような事態が起こる前には、必ず、
「人材を手放している・戦力をつぶしている・考え違いをしていた」時期(または事件)がありますよ。
そこに立ち戻って、考え直さないといつまでも問題は解決できません。
卒業による退職が決まっているのに、募集時期が遅れていた、とか
大切な人材の時給をいつまでも据え置いていた、とか
毎日同じまかないで人気が無くなっていたのに放置していた、とか
そういうことです。
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