飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

マネジメントにおける伏線回収の重要性

タイガースの近本選手が月曜日の夕方のニュース番組でインタビューされていました。

おそらく関西ローカルだと思うので、見てない人も多いとおもいますが、

その中で 「現在不調のタイガースのチーム状態をどう思うか?」

という質問に対して

「ウチの監督(岡田監督)のことだから『伏線回収』して、最後はいいところにいるでしょう」と答えていました.。選手にこんなこと言わせる岡田監督ってすごいですね。チームが負けている時には、岡田監督の戦術への不満報道がたくさんでます。

「なぜ〇〇選手を使うのか」「なぜ〇〇選手を使わなかったのか」などです。

なのに、選手に「伏線回収」という言語を言わせるってすごいですね。

 

たとえば

飲食店のビジネス(それ以外も含む)において、人的に状態が悪い時期ってあると思います。売上げが急に伸びたり、帰省などで休む従業員が多かったりして・・とか、です。

 

そういう時にほとんどの店長は休日を返上して働くかもしれない。

不足したアルバイトの代わりにシフトを補うのです。これは必要な動きです。

 

しかし、店長がシフトを補っているだけでは、根本的な問題は解決しません。

一見、お店の状態が悪い時にこそ、店長の行動のが問われます。

 

穴の空いたシフトを埋めているように見えて、その裏で、

新人が辞めないように励ましたり、

オペレーションを変えて少ない人数でできるようにしたり、

将来の幹部候補の育成を始めたり

あえて、ヘルプを呼ばなかったり

次世代の育成やオペレーションのシンプル化などに投資を始めるとか

人不足問題が解決した後のお店の事を考えて、策を打ち始めるのです。

 

毎日の忙しさから逃れたいだけの部下からみたら

「なぜ、いまそんなことをしてるんだ?」

「なぜ、こうしてくれないんだ?」

と思われるような行動をする場合もあります。

 

極端に言えば、店長の行動のすべては何かの「伏線」であるべきだと思います。

「伏線回収」こそが 店長の役目です。

 

「伏線」ですから部下には将来どんな成果になるのかがわかりません。でも、店長には「回収」のイメージがあるべきです。

部下の想像を上回る「伏線回収」ができたとき、店長は尊敬され、最高のリーダーシップが発揮できるようになります。

 

アルバイトと同じ作業をしていても、頭の中までアルバイトと同じ思考になってはいけません。問題解決のマネジメントできるのは店長だけだからです。

 

チームの未来が見えているリーダーに率いられる組織は幸福です。逆は不幸です。

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