飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

4年生さんの話から・・・

アルバイト応募者と採用にいたるまでの会話で面白いのは、

やっぱり現在のバイト先の情報です。

今週、応募してきた大学4年生の女性からいろんな話を聞きました。

 

そのお店は、

社員ではないパート主婦の人が数十人アルバイトのスケジュールを管理していて、

アルバイトの希望スケジュール(個人情報)は全部公開されていて、

キャンセルするときは自分で代わりを探さなくてはならない、

とのこと。

 

さらに

そのパートの主婦さんが早朝や深夜にLINEなどでスケジュール交渉してくるので、「無給で働いてる!?」と感じている事、

希望スケジュールが公開されているから、希望を蹴られている日が明確にわかるので主婦パートさんの好き嫌いが明確にわかってしまう事、

等を話してくれました。

 

彼女は3年以上働いているので「それが普通だ」と思っていましたが

私が、

「たとえば当店ではキャンセルするとき、代わりを探してはいけない事になっている」と言ったら、目を丸くして驚いていました。

 

私の考えは

・その日のその時間帯に働くという「労働契約」が成立したからといっても、その枠に誰を働かせるかという「権限」までが移動したのではない。したがって、働けなくなった人が勝手にその枠に他の人に入れる事はでいきない。

 

・働く日が決まれば、その日に働いて給料を得る権利がある。そして働いている時は「指示に従いお客様のために最善を尽くして働く」義務もある。また急に休まなければならない場合は速やかに経営者の連絡する義務はある。

 

・そもそも「代わりを見つけないと休めない」なんて不当労働行為に近い。体調不良を訴えている人に他人を探させるなんて非人道的。

 

・スケジュールが決まれば、その日に出勤する事は一種の義務ではあるが、これは約束と言った方が適切である。なぜなら人間生活は体調不良や用事の発生がつきもので、どんな体調になっても100%出勤させるというなら、奴隷契約と同じ。

 

・希望スケジュールを出して、それが認められてその時間帯に働けるようになるなら、それは「権利を得た」と考えるべきだ。一般的に義務を獲得したとは言わない。

 

・時間給で労働することは権利なのか義務なのか?答えは両面あると思うが、それを「どちらかというと義務だ」考える経営者と「どちらかというと権利だ」と考える経営者のスタンスの差が人道的な職場をつくるかつくれないかの差となる。

 

人道的ではない職場は常にギスギスしているし、だれかが被害を受けていると思う。

こういうことを言ってはいけないのです

👇ポチっとしてください。読者さんがふえるのです