飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

比喩から学ばせる技術

 

ホールでの動き方を教えるのには苦労します。

 

「注文を聞く」、とか 「出来上がった料理をテーブルに持っていく」とか

単純な事ではなく、

ホールが2人のときとか

ホールが3人のときとか

状況にあわせて、周囲を見させて

「自分がどう動くべきなのか?」を教えるのは難しいです

 

正解が単純ではないからです。

 

お客様が数組客席におられたときに

新しいお客様のドリンクをホールの1人が揃えていた場合

もう一人はその人を手伝ったり、自分の受注したドリンクを用意しようとするのではなく、もう一人のホール係が作業終了するまで待つべきです。

 

2人が同時にドリンク準備などの同じ仕事をし始めると、客席が無警戒になるからです。

作業をズラしてすこしぐらい遅らせても、””無警戒な事態””だけは避けないといけません。

 

しかし客席にお客様が少なければまた判断はかわります。

つまり状況に合わせて、先を読み、最善の行動をするべきなのです。

 

でも、これを説明するのはとても難しい

こういうときに有効なのが「比喩」です。

 

アルバイトのAさんは、大学で陸上ホッケーの選手です。

彼女には

「ホッケーのポジションにはフォワードとバックスがあるやろ。フォワードの攻撃がもりあがっているからといってバックス(防御)が攻撃に参加してしまって、守備的なポジション空けたら『何してんねん!』て思わへんか?」

「””全員攻撃・全員守備””って、こどもの遊びのサッカーとかやろ。あんたが今やったことはそういうことや。

 

と言ってあげたら「ものすごくよく分かった」と言ってくれました。

 

””仲間を手伝う事””はすごく良い事なのですが、ゲームにおいては仲間を手伝うために””自分のポジションを空けてしまうこと””はすごく悪い事なのです。それが無理なく理解できる手法のひとつが「比喩」でした。