飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

髪色、ピアス問題の本質

手前味噌な話ですが


アルバイトのNさんは無駄口が少なく、お客様の前では笑顔で、閉店間際の雑務を積極的にやってくれます。Nさんがいれば私は早く帰宅できます。

そんなNさんですが面接の時は おとなしいので採用しようかどうか迷いました。採用に踏み切った理由は オシャレだったからです。Nさんもおとなしいわりにジーンズ、Tシャツが派手目で髪もすこし染めていてカッコ良かったと記憶しています。採用してほんとによかったと思います。


昨日お寿司屋さんのチェーン店〇次郎さんに行きましたが、

ホールの従業員さんが全員 髪が真っ黒、ピアスなし 化粧もほぼ無しでした。4人中2人はサービスが得意ではない感じ・・。


昨今アルバイト不足が叫ばれています。

大事なことは「やめさせない事」ではありますが 

やはり「応募数を確保すること」も大事です。

お店によってはピアスや髪色、ネイルに厳格な基準を持っていて髪を染めてたら面接さえしない所もあるようです。人手不足ならば応募者の身だしなみの基準を見直す事も必要ではないでしょうか。「基準を落とせ」と言ってるんではなく、その基準は時代に合ってるかを再考察するということです


たとえば10年前と比べたら、髪の毛を染めない女子大生ってほとんどいないし。ピアスをする率も上がっています。そこに規制をつくれば面接対象人数は激減します。

なぜピアスがだめなのか、、なぜ毛染めがだめなのか、、、原点に帰って考え直してみてはどうかと思います。人がいないなら。


私は個人的な考え方ですが オシャレに興味のある人を雇いたいと思っています。髪を染めてみたい、ピアスしてみたい、ネイルしてみたい!と思うほうが普通だし、絶対人数が多いと思っています。応募者の母体数を増やす事が目的ですので 似合ってない人、お店に似合わない人は採用できません。


とかく外食チェーン本社は各店舗に明確な基準を明示しなければならないので 「その人が店に似合ってるかどうかを見ましょう」なんていう不明確な基準を打ち出す事はできませんわな。

個人店としては「乱れた身だしなみの店やな」と思われず「かわいくてサービスマインドのある人がいるな」と思われるような採用を成功させていくことが 戦い方と思ってます。