飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

実体験に勝る理論はないねえ

今週のお題「暑すぎる」

 

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家族向けのセット

 

 

手前味噌な話ですが

昨日、お肉の卸し業者さんから

セミナーやってるんですが、

参加しませんか」

とパンフを渡されました。

「コロナ禍を生き抜く営業戦略」って題で

コンサルの人が話するようです・・・・

 

この手のセミナー 何本か聞きましたが・・・・

 

違和感がありましたねえ

この違和感ってなんだろうかなあ、

と考えてみました

 

つまり、我々飲食店自営業者は

「政策として経済を止めた」中で

営業を続行するという

過去に例のない恐怖の実体験

もっているので

コメンテーターや評論家さんの煽りが

滑稽なものに見えてしまう

ということでしょう


いま、

まさに

未曾有な経験をしている飲食業者に

飲食業者でない人が

何を教えようっていうんですかね

って感じです

 

たとえば 橋下徹さんが 

知事、市長の仕事や地方自治について

お話していると、

我々には経験のないことだし

彼は実体験を語っているので興味深いんです

でも、

ほかの知事・市長経験者からしたら

「違うよ」っていう意見も

でるかもしれません

実体験があるからね

 

だからコメンテーターが

「産業構造の変化」とか「コロナ後の経済」

みたいな事を一生懸命主張している番組は


自営じゃない人にとっては

興味深い話になるでしょうけど


今、

その障害と向き合ってる者から見たら


「もう、終わった話」に聞こえるんですよ


自営業者さんで 

この手のセミナーでコメンテーター

が言ってることを聞いて「新しい!!」と

思ってる人はちょっと危ない

 

今、戦っている社長さん

(例えば星野リゾートの社長さんとか)

のコメントは聞きたいと思いますが

戦ってない人の話は 

チャチに聞こえますねえ

 

私ら 

4月、5月ごろの「経済を止めた」状況を

自営業者として経験したので、

「へんな煽りやな」 とか 

「間違った分析やな」

とか、めっちゃわかります

 

つまり、じっくり論理的に聞くと、

自信をもって

「こいつあほやな」

て、

思えるんですよ。


底の浅い理論、

現実に即さない考え方、

は バレてるで。

 

私のお店も4,5月は大打撃を受けましたが

8月の売り上げは前年を上回る可能性が

でてきました。

 

数字が回復したからといって

「元に戻った」わけではありません

 

変わった・変えたのは

・感染対策(消毒液・ビニールシート)

・客層

・来店集中時間

・メニューの量(増やした)

・売れ筋商品

SNSでのコミュニケーション量(増やした)

 

変わってない事、強化したこと

・従業員の顔出し対応(透明マスクにした)

・店員の人数(雇用の確保)

・営業時間、閉店時間

・店内営業中心主義(テイクアウトは縮小)

・お店の雰囲気

 

お店の周辺の商圏の状況は変化しています。

変える事と変えない事は

お店の商圏の状況を知っている経営者が

判断することです

 

今は

「何を変えるか」よりも

 

「何を変えないか」「変えてはいけない事」

を決める事のほうが

価値があって、大切です

 

テレビでは 「変わらないといけない事」

ばっかり言うので 要注意です


このご時世

変えるのは簡単です

でも、

変えない事とは 

「そのお店の魅力となるべきこと」です

魅力や個性を捨てて

評論家の言いなりになってはいけない

 

今、自営業者は

「商売してるのに経済がとまった状態」

という

誰も体験したことない

激しい体験をしているのですからね

 

自信もっていきましょう