飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

新しいお店に赴任するならば、こうしましょう

お題「#新生活が捗る逸品」

しんせいかつがはかどるって読むのですね。

飲食店の店長が交代するってことがあります。新しい店長として赴任するとき、どんな準備をしたかというと・・・・

まず、薄めの大学ノートを買っておきます。新しい店長としてみる物や聞くことが皆新しいので「これは何かな?これはどうしてかな?汚いな?きれいだな?」と思う事をすべてノートに書きます。注意点はノートに書くときに正邪善悪の判断をしないという事。ただただ、事実を記入するだけです。分類もしてはいけません。2日目、3日目と同じ事を何日かやり続けます。そするとだんだん目が慣れてきて、記入したい事が無くなってきます。そうなってから「事実の分析・分類」に入ります。

1つの事実について、自分のこだわりがきついから目に付く事なのか、商売上問題なことなのか、たいしたことではないのか、人材育成の障害になってないか、大きな投資が必要なのか・・・多方面から見て、その事実を評価しましょう。

事実の評価がおわれば、その事実の原因を考えましょう。そして事実を原因別につなぎ合わせていくと、そのお店の長所・短所・課題が明確になってきます。売上を高めていくための課題が2つくらいになるまで、考察を深めましょう。(=戦略)

課題が決定したら、改善すべき現象に対するアクションプランを考えましょう。その際には数日欠けて大学ノートに記入した事実を使いましょう。全部の事実を改善する必要はありません。関連性の高いものをやっつけましょう。(=戦術)

その事実をやっつけるときの「反対勢力や問題」は何か?を考えましょう。予算なのか既存従業員の反発なのか、設備なのか・・。それに対してどう取り組みかを決めましょう。

目標は最初の前略・戦術は3か月くらいで完全に達成できる物にしておきましょう。この取り組みが正確で有効なものならば店舗の人たちは店長を認め、尊敬するでしょう。そうなれば、身近な部下から順番に戦略設定に参加させて、より幅広いアクションを実行していきましょう。

お店の事が理解できていないときから 部下を頼って改善計画を立てるのはお勧めしません。部下を観察してからにしましょう。