飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

任意であるべきものが そうではなくなってきていませんか

感染騒動でお店を開ける事ができない期間、インスタやLINE、フェイスブックに取り組んだ人もおおいのではないでしょうか。

私もこの期間に発信をふやしました。

そんな私だけでなくほかの友人のLINEグループ内でも、「送信時間(時刻)を考えてほしい」という意見が時々あります。おそらくは深夜や早朝に送信されると迷惑です、という意思表示なんだと思います。

たしかに、寝ている時間に配信されて目が覚めたりして、迷惑だなと感じる事があったのだと思われます。

しかし、あえて言わせていただくと、メールやLINEの通信時間に制限を加えるべきではないと言わせていただきます。

メールが配信されても、目が覚めないようにして、寝て、朝おきてから見てはいかがですか。

目が覚める事以外に、夜中の配信に不満があるとすれば、メールやLINEを受け取る側がそれを読むか読まないかは「任意」であるという原則を大事にしたいからです。

読むか読まないかが任意ですから、送信時間の配慮など不要です。

すぐに、読まなくていいなら、配信時間を気にする必要もありません。読みたければ自由な時間に読めばいいのですから。メールってそういうものでしょう。

営業目的で一斉送信する連絡なんか、いつ読んでもらってもいいですし、送った先の半分以上は開封さえしていないのです。どんな団体であっても、「メールは送られたたすぐ読め」という認識はないはずです。

メールははがきや手紙と一緒ですから、深夜に投函しても、何時にポストを開けても「非常識」な時間なんかではありません。「メールを出す」という行為は「ポストに投函する」という行為と同じです。何時に出してもいいでしょう。相手が読む時間をコントロールする事なんかできません。読まずに廃棄されることもある。

ひょっとして「配信時間」が問題になるようなコミュニティでは、配信されたものは全部すぐ読まないといけないというルールがあるのですか。それは配信する側にとって都合の良いシステムであって、メールの本質をねじ曲げているので、非常に窮屈な通信網ですね。

 

問題の本質は、どんな集団でも、「任意」であるべきものの性質をねじ曲げてしまう人がいるので、メンバ-の中には、任意と強制の区別がつなくなっている人がいでてくる。そういう人が「メールの配信時間」を問題視する。発信者からの強制力を感じるからです。

 

メールを発信したが、意思が伝わらないのは発信者の問題です。読んでも読まなくてもいいツールを使っているくせに「強制力」を発揮しようとする人は間違っています。きちんと伝えたいならば会議をすればいいのです。口頭や電話で伝えればいいのです。

電話や会議ならば時間を考えなくてはならないのは当たりまえですがね。

 

ちゃんとした法律を作ることができない政治家、議員、知事たちが、任意であるべき「要請」や「お願い」というツールを使って発信し、それを市民に「ルール」とはきちがえさせるやり方に、飲食店は2年近く苦しんできました。今も苦しんでいます。

ですから、打ち出しやコミュニケーションされた内容が「任意」なのか「強制」なのかには、今後も敏感に反応しようと思います。この気持ちをわかってください。

 

このブログは深夜2時に配信します。読む読まないは任意です。