35年くらい前に、私が学んだ手法が「フォローアップオリエンテーション」です。
アルバイト開始前にお店のルールや給与支給方法など、説明する機会をとります。これは通常の「オリエンテーション」です。その「オリエンテーション」から2週間から1カ月くらい経った頃に実施される個人面談が「フォローアップオリエンテーション」です。
当時は、やり方までは解説されていませんでしたが、トレーニング効果UPと早期退職防止を目的としたプログラムとして紹介されましたので、自分なりに取り組んでみましたところ、目に見えて効果を上げました。それ以来、私の「得意技」となっています。
「退職予防と育成効果UP」という目的は変わりませんが、私の中で実施方法は少しずつ変化、改善されています。
先日も、アルバイトをはじめて3週間くらいのAさんに「フォローアップオリエンテーション」をいたしました。
・3週間働いてみてどうだったか?
・疑問に思う事、困っている事ははないか
・嬉しかった事はあるか
・続けていけそうか
・今だから言える事、聞けること ってあるのか?
こういった内容で会話をして、問題点や機会点をさぐります。
今後の育成について私自身の中に方針のようなものができると終了します。
で、最後に確認すること、決まって言う事は
「お店では私(店長)から仕事が発生する、と思っているかもしれませんが、それは間違いです。我々の仕事は”お客様の注文や要望”によって発生します。その注文や要望について、誰がどんな行動で答えるのかを調整し指示しているのが私です。例えば、焼肉の注文が入ったら、だれが焼肉のタレを用意するのか、七輪はだれがどんなタイミングで作るのか、どの順番で肉を切るのか?こういうことは店舗(店長)が調整しています。それを見て、店長が仕事を作っているとおもってはいけません。
焼肉の注文が無ければ、こんな指示も作業も発生しません。ですからお客様が注文の起点となるのです。仕事を突く鵜てくれているのはお客様なのです。
で、その”お客様からの注文や要望” を正確に聞き出してくるのがあなたたちホール係の役目です。
『注文を聞いてくる』という仕事はかけがえのない行為です。言い換えればあなたが私に仕事を命じてくれているのです。」
いささか、回りくどい言い方ですが、「お客様との接点」が最も大切で、それ以外は雑務だということを、何とか伝えたいと思っているのです。
でも、ちゃんと伝わるには数年かかるようです。卒業する前になって「店長の言ってる事がわかりました」って言われる事もあるのです。
フォローアップオリエンテーションは「ややこしい事、難しい事、本質的な事に触れる最初の機会にもなります。
まあ試してみてください。
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