飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

売上の低下と将来のための採用アクション

 

近隣工事や事業所の変化によって売上の低下が予測される場合、

アルバイトの採用数をどうするのか?という事が悩みになってきます。

一時的に半年ぐらい売上は下がるが、工事が終了したら元に戻る場合とか・・


いろんなケースがあるので、「正解」を軽々しく決めることはできません。

 

ですから、採用数を減らす場合・減らさない場合の両方についてその手法の裏にあるべき考え方を確認してみようと思います。

(破滅的に売り上げが下がるのではなくちょっと下がる場合と仮定してください)

 

まず、売り上げが一時的に低下することが予測できるので、採用数を減らす場合。

 

アルバイトさんには毎年それなりに自然退職がありますので、採用を抑えればトータル人数が減ることになります。ですから人数が減るので各自の「月収額」は維持されやすいです。そういう意味では従業員は安心です。個人には責任を分担しないともいえます。

ただし、売り上げが回復してきたら一時的に人手不足に陥り、労働環境は悪化します。店舗運営はタイトになるので、売り上げ対策などのアクションはとりにくくなるでしょう。低い売上と人材状態がイーブンになるのであせらなくてもいいのです。

 

逆にアルバイト採用を通年通り行った場合

アルバイトが余る傾向がでてきます。ですから、各自のIN時間を少し削減することになります。各自の月収額が減ります。

しかし、売り上げが戻ってきた時はスムーズに運営できます。売上対策のアクションをとりやすいし、売り上げをあげないとみんなに十分な給料を払えない、という意識が経営者の芽生えます。

 

どちらが正解か?ということではななく、

前者は労働環境の悪化や崩壊の危険性があり、

後者は収入の低下が長引けば崩壊の可能性がある、

ということです。

 

売上が下がるのに、何もしないで経費を垂れ流すようなことはダメですし、

下がっているのに、経費節減ばかり実施し、将来のための投資や売り上げ対策を打たないのもダメでしょう。

ですから、

店長自身が自分のお店のスタッフの生活実態や性格を考えて

前者の方針でいくのか、後者の方針でいくのかを決めるのです。

売上低下がどれぐらいの期間続くのかも加味すべきです。

何も決めないで、流れに任せているのは一番よくない

 

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