よく昼食をとる中華屋さんでのできごとです。
プレハブのほったて小屋みたいなお店なんですが
定食がおいしいんです。
厨房では中国籍と思われる人が2~3人くらい働いておられ
ホールは女性1人です。
ランチの番号で注文するとスムーズです。

私が食べていると
隣の席に私より年配の、初めて来た感じの男性が
じっくりメニューを見たあと
ホールの女性にむかって
「オススメはあるかなア」と聞きました。
聞かれたホールの女性は、一瞬表情を硬くしてから、普通に
「あー、全部オススメです。」
と答えました。
男性はしばらく考えて、一番高い1,250円のランチを注文し、
その後はスマホで何やら株式情報を触っているように見えました。
「オススメはあるかなア」
って言ってくる人はたくさんおられます。
そういう旬のものを取り扱っていたり
メニューが決まっていないお店(やや高級な感じ)では
「おすすめ」はあるでしょうけど、
毎日ほぼ同じメニューでやっている定食屋さんとかだと
これは
「地獄の質問」です。
答としての正解は「特にない」ですけど
それは飲食店としては不適切な回答みたいなので
相手を見て、気の利いた回答をしなければなりません。
申し訳ないですが
庶民的な定食屋で、1人でホールをやっていて忙しい人に
地獄の質問をしてくるお客さんに対して
この女性は「面倒な人だなあ」と思ったに違いありません。
「全部オススメです」というのは
「いそがしいのに、なんでそんあこと聞いてくるねん。
たいした違いなんかあるかいな。あんたの好みで決めてくれや!!」
って意味でしょう。
この男性は、見たところ企業を退職して数年たった感じの人でした。おそらく会社では良い地位にいたのでしょう。
そういう高級なお店だったら
「オススメ」を聞くことによって、飲食店主といろんな話ができたり、
食べ物に対してうんちくを聞くこともできたのでしょう。
しかし、こうやって忙しい人に、ややこしい質問をしていることに気が付かないのかもしれませんね。
忙しい定食屋に、仮におすすめメニューがあったら
紙に書いてはってあるでしょう。これはそんな会話を避けたいからですよね。
飲食店従事者だからといって、いつもお客様に喜んでいただける対応をしているとは限りません。この女性は良いサービスをする人ですが、
この男性に対しては
「もう来てくれなくてもいいよ」という意思が見え隠れする
塩対応でしたね。
飲食店の思い上がりなのか
お客様の勘違いなのか
難しいところですが、
反面教師な光景をみました。
みなさんはこの塩対応についてどう思いますか。