飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

景気と人材投資

原材料価格の再値上げが、はじまりました。

牛肉が値上がりします。レバーとか心臓とかも上がりますが、特に「ハラミ」が高くなります。高くなった分は価格に転嫁すればよいのですが、なかなかそういう勇気もない・・・というのが実情です。

近隣のお肉屋さんや 業者用のスーパー、コストコさんとかをうろうろして「安く売っているものはないか」を探し歩く日々です。

 

先日Aプライスというスーパーでハラミの原材料肉が「半額」で売られていました。このスーパーはもともとの売り値は我々が仕入れている金額よりも高いのですが、「半額」となると我々の仕入れ値より30%以上安いことになります。

 

おそらくは賞味期限が迫っているのでしょう。私の店ではすぐに売れてしまうので、問題はありません。

でも、うちが安く仕入れたといっても、Aプライスさんはをしているので社会的な事態が好転しているわけではないのです。こういういたちごっこのような事を繰り返していくしかないのです。

 

景気が良くなって、インフレが進み、みんなの給料が上がって、世の中全体の物価上昇においつけば問題はなくなります。しかし、まだ間に合いません。

おおくの事業者や飲食店などはこの期に及んでも

「安いものが売れる」

「売るためには安くしないといけない」

 

・原価や光熱費は上がらざるをえない

・しかし、給料が上がってないので商品は安くしないといけない

 

こういうねじれの中で商売するのはなかなかむつかしいですね。

 

社会的に望ましい形はこんなサイクルです。

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・ビジネスチャンスが到来

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・だから、企業は人材を抱えていないと、ビジネスに乗り遅れてしまう、と焦る

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・だから人材確保したいので、人的投資を進める

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・社員が裕福になるし、社会的な不安が無くなるから、家を建てたり、車を買ったりレ  ジャーにお金を使う

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・景気が良くなるからビジネスチャンスが増える

 

いろんな学説があるので、私が分析、説明できるような事ではありませんが、

どこかのタイミングで人材に投資しなければ本当に景気が良くなる事はありません。

一部の社長さんだけが莫大な給料を得ても、景気はあがりません。

企業が「社員を育成したり優遇したりしないと、やばい」とおもわなければ景気は伸びないのです。

 

ですから、人件費を抑えるためのロボットとかはいくら売れても景気はよくならないんじゃないでしょうか。

 

まっ、飲食店によくみられる配膳ロボットでは人件費は抑制できませんから心配はいりませんけどね。

ロボットではなくて、「人材に投資」してほしいと思います

 

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