飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

飲食店ビジネスに関する動画が増えているゾ

牛宮城関連の動画をじっくり観てみました。

内容についてコメントはありませが、今、この話題がバスっているので、関連して「飲食店経営について」あれこれ語る動画も出回っています。ホリエモンさんとかひろゆきさんとか中田敦彦さんとか、たっくさんのビジネス系ユーチューバーの方が飲食店経営について話しておられます。

さすがにアタマの良い方の話!!話が上手い。フードコストの話、労務費の基準、家賃の考え方、出店の事、売上げをどう上げるか・・話題豊富。

 

でも、浅い話をきいているような感じ・・・。

 

一般的なセオリーを新しい事のように話してくれるので、飲食店をやっていない人にとっては面白いかもしれませんが、飲食店をやっている人にとっては、3分で飽きる退屈な話でした。

テレビ番組でも、飲食店を取材したものがありますが、どれもこれも面白くない。何十年も同じ飲食店をやってる人って絶対「変態」なんだと思います。でも、番組からはその変態さが伝わってこない事が多い。

以前

「飯炊き仙人」と呼ばれる老人が取材されていました。とても美味しいお米を炊く人で、白いひげでランニングシャツ1枚で暮らしているような『仙人』スタイルの人です。「あっ、この人は本物の変態やな」と思いました。多分、この人のお店のお米は美味しいんだとおもいます。

でも、大手の定食チェーンがこの「仙人」に米の炊き方の監修をうけているようですが、そのチェーンのお米は、美味しくない。

職人技とはそういうもので、苦労して苦労して行きつく境地は「シンプル」です。苦労せずにそのシンプルな動きを見てレシピを作って真似ても同じ味にならない。

やっぱり気温・水温・コメの状態・火力など無数のチェックポイントがあって、数字や文章に表せないフィーリングのようなものがあるんだと思う。

 

飲食店をするにあたって、味や内装だけでも無数の選択がある。成功する人のマネをしても同じ成果にはならない。

そしてもっと、重要なのは「人」です。飲食店の繁盛をささえるのは、レシピや内装だけでないです。「人」が大切なんです。

でも、どうやって飲食店に合った人材を揃えて、育てるかは動画にさえならない。

 

でも「人を揃える名人」はたくさんいますよ。その人達の理論もシンプルなものに行きついています。名人同士は理解しあえますが、そうではない人は何回レクチャーされてもわからない。マニュアル化しても真意は伝わらない。

 

これが現実ですね。

 

かくいう私も人材育成について、500回以上のブログを書いていますが、まだまだネタは尽きません。

同じような事を書いているように見えるかもしれませんが、飯炊き仙人さんのように、微妙な変化を読み取って打ち手を変えていくことを伝えようとしています。