飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

チェーン店の営業時間短縮はいかがなものでしょうか。

昨夜9時30分頃、お客さんが来られて心配そうに「何時までですか?」と言われました。ホール女子が「11時ですよ」っていうと、ご夫婦で入店され、もつ鍋とお酒を楽しんでいかれました。

 

実はその段階で、店内のお客様が「ゼロ」でした。コ〇ナ後はそれなりの売上げがある日でも、夜9時を過ぎるとお客様が帰ってしまいます。度重なる時短営業の影響でしょう。

 

コ〇ナ前は夜の2時ごろまで営業していたファミレスさんとかが軒並み閉店時間を早めています。当店の2軒隣の大阪王将さんも9時で閉店になってしまいました。

 

チェーン店の無理な24時間営業とかについては合理性がないな、と感じていましたが、さすがに夜9時閉店は早すぎませんか?

 

実際、客足は早くなっていますが、「9時」といえば時短体制と同じです。また9時閉店と設定すると9時以降の売上げを失うだけでなく7時位からの来店数も減ります。

 

大手のチェーン店はもともと労働環境に問題があるなか、無理やり営業時間延長をしていました。営業時間は個々のお店のロケーションに合わせて冷静な判断が必要なのですが、「チェーン店全体の方針だ」という号令で無理やり伸ばしてきた経緯があります。

 

ですから、個々のお店は、ここぞとばかりに「早じまい」を主張するので、閉店時間が不合理に早すぎるケースが散見されます。これは反動ですね。

 

実は、営業時間の短縮・延長については「お客様が来るのか」という心配に加えて、「アルバイトが辞めないか」という問題があります。無理に深夜まで営業を延長すると、アルバイトに負担がかかります。逆に短縮すると給与に対する不満が出ます。どちらも退職に直結します。

 

当店においては現在ホール女子が23時まで、厨房男子は24時まで働くスケジュールになっています。

 

この労働時間設定を最大限に生かせるように、営業時間を延長します。告知も強化します。

 

「どうすれば、売上げが伸びるか」

「経費負担や人的な負担を増やさずに売上げを伸ばす方法はないのか」

 

を、まず考えると 営業時間の見直しと告知が一番具体的効果があると思います。

追加投資を伴うアクションはその後かと思います。