お客様との会話でいろんなことに気が付いたりすることもあります。
先日、初めてご来店されたお客様が、しばらくして話しかけてこられました。
「とろてっちゃんが美味しい」とか「店長がやさしそう」とか、「アルバイトさんが楽しそう」とかお褒めいただきました。社交辞令的な事かな、と思いながら話を合わせていましたが、どうやら本気で感心しているようなので、お店がとりくんでいることなどをすこしお話しました。
どうやら、このお客様は、ここ2~3年でご自分もアルバイトを使う立場になった関係でいろいろ興味を持たれたみたいです。こういう人との会話は深いものになるのでおもしろいですね。
質問に答えているうちに自分でも気が付いていなかった秘訣を話している事があります。
今回も、「アルバイトさんが楽しそう」ということに関連した話の中で、ちょうど私とお客様がしゃべっている最中に、アルバイトさんたちが普通に会話しはじめました。たしかに楽しそうです。
お客様は「店長が優しいから、楽しいのですかね」と言ってきたのですが、私は
「いやいや、アルバイトさんが楽しくなるための要件として、私は必要ないのです。同年代の友達同士で話したり、働いたりしている中で楽しく感じる瞬間があるのであって、私が楽しさを授けているわけではありません。むしろ、彼女らが楽しくなるために、暇な時間に彼女らがおしゃべりし始めたら、私は近くにいないで聞こえない場所まで離れるように心がけています。決して、おしゃべりに参加はしません。」
と、いったらお客様は目を丸くして「おもしろい(興味深い)」といっていました。
職場の楽しさの多くは従業員同士の人間関係や会話によって発生します。
店長は楽しく働けるように環境を調整する人なんだと思います。
忙しいときには、リーダーとして私語を慎ませ、仕事に集中させます。
暇なときは、その場を離れ各自に自由な時間を与えます。
どちらも大切です。
このバランスが適切な場合、楽しい職場になります。
ほかにも「楽しい職場」の要件はいろいろあるかもしれませんが、
この「バランス」も重要な要件です。
他人の質問に答えることによって、自分の中でこんな論理が構築されました。やっぱり人間は切磋琢磨しながら成長していくのだと思います。
☟ポチっとしてください