飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

秘密兵器

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手前味噌な話ですが

元アルバイトのKさんは

2年前に卒業した人で、今は社会人です

でも近所に住んでいるので

今もとっても仲良くしていただいていて 

年に数回働いてもらうことがあります

 

現在、アルバイトが足りなくはないのですが

たまに なぜか全く不足する日があったり、

年末やお盆など、帰省のシーズンにも

手伝ってもらうのです

 

いわば「秘密兵器」ですね

秘密兵器=奥の手 を持っている店舗は

強いっす

 

京都の飲食で働いていたときのことですが

祇園祭や年末年始は「ケタ違い」に

売れるんですよ

ですから、お店には

OB/OGを呼び戻す名簿がありました

数十人の対象者がいたと思います

来る方も 「働いてから同窓会」 

みたいなプランになっていて、

電話がかかってくるのを

楽しみにしていたり・・

 

上手くできてるなあと思いました

 

なぜなら

祇園祭期間なんか

平日なのに普段の日曜の数倍

売れるんですから

「採用活動」なんかで乗り切れないんです

採用なんかしても、

祇園祭おわったら働かせること出来ない

 

こーゆーのは

正しく歴史を刻んできた店舗の証ですわ

 

ところで 


そのKさんについての思い出です

 

Kさんは

グランドオープンメンバーなんですが

実は同じ時期に近くにオープンした

ステーキ屋さんの面接を落ちた人でした。

 

友人と3人でそのステーキ屋さんに応募して

自分だけ不採用だったようです 


でも

なんで不採用なのかわからんくらい

良い人です

 

半年くらい経って

Kさんが働いているとき

そのステーキ屋さんの

バイトさんたちが食べにに来ました

Kさんの友人もいます

 

けっこうやんちゃな感じの人達で3~4人で楽しそうに

騒ぐタイプのグループでした

 

Kさんの顔色を見ていると

「あー、不採用になったこと

気にしてんねんなあ」

 

と思ってしまった・・・

 

で、


その1週間後お店を早じまいして

Kさん含む

6人で そのステーキ屋で食事しました


もちろんお店のおごりです


「こっちも楽しくやってるで-」

「こっちのほうが良いアルバイト先やで」

って言わせてやりたかったんですが

Kさんに伝わったかなあ

 

現在、

そのステーキ屋さんはありません

2年で閉店しました

 

Kさんは

「こっちで働けてよかったあ」と

言ってくれました

 

 

だよねえ