「新商品を育てる」という言い方がありますが、当店の「しょうゆもつ鍋」がそういうケースに当たると思います。
1年くらい前に導入したメニューではありますが、いろんな理由もあって、導入したときはさほど宣伝せず「こそ~っ」と始めました。
でも、だんだん人気が出て来て、いまのところお鍋の注文の4分の1くらいがしょうゆもつ鍋です。
この1年間で 味の改善も何度かあって、最初はぎこちなかったオペレーションも慣れてきました。「この味、このやり方で行こう!」と固まるまでに1年近くかかっていると思います。
でもこの1年でしょうゆ味のファンも増えてきました。
なんでも「育てる」意識をもたないと成功しませんね。どんなメニューもそれなりに準備して始めるのですが、実際に売り始めると、新たな改善点がどうしても出てくる。
そういうことを織り込んで計画する事が、あらためて大切だと感じています。
人材育成についても同じかもしれません。
このところ、1年生諸君がやけに楽しそうに働いているように感じます。
レベルの高い仕事を覚えてきましたし、
上級生が就職活動であんまり働けなくなってきたので、同学年同士で働く機会が増えてきました。リラックスして働いている事がよくわかります。だれしも「自信がなく、緊張している」状態より、「自信があって、リラックスしている」状態のほうが、良い仕事をができるのは当たり前です。
でも「自信がある」状態に持ってくるためには、ある程度働かないといけない。
たいした経験もないのにリラックスだけだけ覚えられても、困りますし。
この辺りの、バランスが難しいし、忍耐も必要かと思います。
でも、お客さんが喜んだり、従業員が上達して前より楽しそうだったりするのを見ていると、耐えててよかったなあ、と思います。今年度の学年の育成も、うまくいったと思います。
もうすぐ、春休みくらいになれば、新しいメンバーが入ってきます。
それまでに間に合ってくれて よかった。
なんでも、勝敗は忍耐できまるのかもしれません。