飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

新1年生の「親睦会」がバイト先のお店になるって素晴らしい

昨日、新一年生アルバイトの女子3人が当店に食事に来ました。2時間くらいおしゃべりして楽しそうでしたので、あんまり会話に介入なんかしないで、すこし一品をプレゼントしておくだけにしました。全然違う地域の出身ですので、アルバイトを始めてから友達になったようです。バイト先で知り合った同士が、「じゃ、ごはんでもいっしょに食べよか~」ってなったんでしょうね。1人暮らしの人たちですから、寂しいだろうし、良い友達作りができたらいいな、とも思います。

こういうときに、バイト先のお店を選んでいただけると、安心だし、すこし気分が良いです。なぜなら、彼女らにとって、いつもホール係をやりながら「お客さんとして利用したいな」と思ってもらえるお店でありたいと思うからです。料理・サービス・雰囲気・清潔感・値段等が 彼女らのおメガネにかなったんだなと安心します。

その昔「スーパーの女」という映画がありました。経営が甘くて、賞味期限が守れない「正直屋」というスパーがありました。もちろん従業員さえ「正直屋」では買い物をしません。この「正直屋」の社長があくらつな「安売り大魔王」というスーパーとの闘いの中で、お客様に喜んでもらえるお店作りに取り組むという方針を立て、トータルな顧客サービスのレベルを上げることにより、安売りスーパーとの戦いに勝利するというストーリーです。その最後のシーンが、正直屋の従業員が楽しそうに「正直屋」で買い物をするシーンでした。自分のお店の商品やサービスを自分のお店の従業員に好きになってもらう、信頼してもらう事の大切さや難しさを学べる映画だったですね。

今回のような従業員同士の食事をいつもいつも、私のお店でやってほしいとは思いませんが、(いろいろ愚痴もあるでしょうから)新1年生が第1回の「親睦会」に当店を選んでくれたことにホッとしていますし、嬉しいです。

こういった、ほのぼのした友人同士の食事さえも規制するような。ぶしつけな要請は早く解除してほしいとも思います。