飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

働き方改革は一筋縄ではいかない

従来からの「やり方を変える」って簡単ではないです。特にうまくいっているやり方は、そう簡単に変化できない。

当店、アルバイトは大学生だけですから、各学年5~6人採用し、全部で20~24人くらいの陣容にしています。4年で卒業するので、5年以上ののキャリアの人はいません。毎年必ず5~6人の新人を抱える事になります。

そして、毎年2月くらいから、3年生の本格就活がはじまって、4年生が卒業するので、ほぼ1~2年生だけで営業する事になります。これを毎年繰り返すのです。

おのずと、新1年生の育成期間に何をどうやって教えるのかは非常に重要な事になります。のんびりやっていてたら、3年生の就活がはじまり、4年生が卒業してしまうからです。

そのために私のお店では「紙に書いたマニュアルを原則廃止」と、しました。

たとえば、ドリンクを作るときにシロップとソーダをどれくらい混ぜるかは瓶に4:1とか3:1とか記入しておいて、だれも覚えなくてよいようにするとか、料理は基本的に「皿に見合った分量」を入れる事にして、グラムでは管理しない、その代わり同じ皿をたくさん購入しておくとか、どうすれば人が早く成長し戦力化するのかを追求してきました。

伝票は紙ですが、商品名の書き方は統一していません。「中華そば、そば、ちゃんぽん麺」は全て同じ商品です。私が読んで判断できれば良いだけですから、あえて表現を揃える必要はありません。

新人と先輩がスムーズにコミュニケーションできるような自己紹介とか、雰囲気作りを大切にしています。

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素朴な疑問ですが、「あなたの職場をオンライン化してテレワークを推進してください」ってことを一生懸命訴えてる人がいます。

 

これってそう簡単にできる事ですか?

 

おおきな変革ですから、各種業務マニュアルは変えないといけないし、「優秀な人」の定義も変わるでしょう。福利厚生のシステムも変えないといけない。アメリカではテレワークだから家賃の安い所に引っ越した人の給与を下げる必要性もでてきたらしいです。不公平が発生するからでしょうね。人事評価の考え方も変わるし、営業の方法が変わるかもしれません。

 

今日言われて、明日からできるような事ではありません。ましてや感染騒動が終わったら、元に戻ってしまうような認識だったら全然進まないでしょう。

会社をどう変えるか、きちんとした目的をもって進めないといけない

 

政府関係のみなさんが、こういうことが認識されているのかが、疑問ですね。