飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

チャンスの無い回転すしはおもろない

お昼の12時過ぎに「回転すし」のカッパ寿司さんに行きました。

 

お寿司が廻っていません。

 

平日でしたが、それなりにお客様は入っていました。すしが廻っていないので、すべてタッチパネルからの注文です。

 

ですから、正確に言うと「自由にとれるお寿司」が廻っていません。

 

新鮮なネタが食べられるといえばそうですが、遅い、しんきくさい、そしてなによりも

「楽しくない」

 

 

回転すしはラインに「すぐに食べられるお寿司」が廻っていることが、楽しさ・魅力の原点だと実感しました。普段食べたことのない種類のお寿司も目の前にくるので、「どんな味がするのだろうか」と思って手に取ってしまう嬉しさもあります。

 

昨今は寿司のクオリティや廃棄量の問題からか、タッチパネルでの注文が増えてきました。タッチパネルにしたほうが、便利で安全なのはわかります。結局タッチパネルでも回転でも同じぐらいの時間でお客様にお寿司がサーブされるようなデータもあるのでしょう。

 

でも、「データがすべて」ではないのです。

 

人が注文したお寿司を眺めていてもときめかない。

 

この、カッパ寿司さんは「特急ライン」もないので、ひたすら私たちの前を「注文済のすし」が通り過ぎていきますが、それは他人のものなので、取ることができないのです。寿司を取るチャンスが無い。

 

「楽しくない」

 

昼下がりの3時ごろにお寿司が廻ってないのは許します。1~2組しかお客様がいないのに廻すわけにはいかないでしょう。

 

私も飲食店長ですから、いろんな事情があることは予測できるし、納得できる。

 

でも、自分たちの最大の特徴を否定し、「最近はこんなもんです」とあきらめさせたり、ほかの理由でごまかしたりしていては、本末転倒になって最終的に売り上げは失われ、回復しなくなってしまうでしょう。

 

もともと回転すしスタイルにする事によってきめの細かいサービスを捨てたのに、さらに付加価値も減らして、、、、それがイノベーションですか?

 

 

飲食店は楽しく食事できる場所であることで売上げを増大できる

 

味がよければ、それだけでどんどん売れるって言うほど甘いもんじゃないと思う。

 

 

 

12時台は廻してほしいなあ。だって「回転すし」っていうネーミングやんか