飲食店長のブログ ~ 人材戦略の実践レポート

実際に飲食店を経営しながら、そのノウハウを突き詰める

主体的な店と受け身で後追いの店

昨夜も、久しぶりのお客様が来られました。

3月にマスクが個人の判断になって、これまで外食を控えていた人が外食するようになったのでしょう。

 

「ずいぶん回復してきましたよ」

「おー、そうだね」

 

なんていう会話も多くなってきました。

世の中、どんどん変わってきます。世間の変化を予測した早め早めの変化、改革が必要です。

感染対策は政府に「言われてからする」っていう”受け身で後追い”のスタンスでもよかったけど、これからは売上げの対策が必要ですから、

自分で考えて、「言われなくてもする」「だれもしないからする」”主体的で能動的”なスタンスが基本。自ら変えないといけません。

 

昨日、かっぱ寿司さんに行きました。

 

 

 

ガリも注文制になってました。

タッチパネルでガリを注文するのです。もちろん無料です。

これは、スシテロYouTubeで ガリにいたずらする映像が出回ったから起こしたアクションでしょう。

しかし、いまだに割り箸ははだかのままです。次に割り箸にいたずらする画像が出たら、箸も隠すのでしょう。「後追い」ですね。

後追いですから、いつまでもこの問題と取り組まなければならなくなるでしょう。

 

 

餃子の王将さんは、スシテロが起こった段階で、卓上にあったお箸とか取り皿を全て撤去していました。

そして、その後、餃子のタレとか、影響のすくないアイテムから、すこしづつ卓上配置に復活させています。後追いはしていません。

 

「いったん全部を撤去して、お客様の反応を見つつ復活配置していく」

のと

「最初はなにも撤去せず、世間の動向を見て、すこしづつ撤去していく」

 

あなたなら、どちらを評価しますか?

 

危機管理がどうだ、こうだ、ではなく

 

お客様としては、「ガリを隠したんだったら 割り箸も隠すか完封箸にしてほしい」

っておもいませんかね。

 

微妙な感触ではありますが

 そのお店が「お客様を見ているのか? 世間を見ているのか?」を考えてしまうのです。

一旦撤去して、徐々に復活させているのは、お客様から「お店の主体的な判断だ」と思われるでしょう。急にガリだけ隠すのは世間の流れに反応しただけ、って見えます。

 

感染騒動が収まると、各店におけるこういうスタンスの差が見えてくるのです。そしてその差が、サービスレベルの差になり、売上げ伸び率の差になる。

 

飲食店とは、そういうもんだと思います。